2009年2月18日発行 第113号


介護制度抜本見直しを

安心して利用でき

安心して働けるように

 日本共産党は2月9日、介護保険10年目を迎えるにあたっての日本共産党の提言「誰もが安心して利用でき、安心して働ける介護制度へ抜本的見直しを求めます」を発表しました。
 介護保険制度は今年4月に2000年の制度開始から10年目を迎えます。家族介護の負担はいまも重く、1年間に14万人が家族の介護などのため仕事をやめています。高い保険料・利用料を負担できず、制度を利用できない低所得者も少なくありません。
 たびかさなる介護報酬引き下げにより、介護現場の労働条件は非常に劣悪で改善が急がれます。ところが、現在の介護保険は、利用が増えたり、労働条件を改善すれば、ただちに低所得者までふくめて保険料・利用料が連動して値上げされるという根本矛盾を抱えています。すでに保険料は3年ごとに値上げされ、全国平均で月4千円以上の高額になっています。日本共産党は、誰もが安心して利用でき、安心して働ける公的介護制度の実現のために、つぎのような見直しを提案し、これまでの立場のちがいをこえた改善の共同をよびかけました。
 なお、日本共産党は介護保険制度の抜本的見直しに必要な財源として、現在22.8%にまで下げられている国庫負担割合を計画的に50%に増やすことを求めています。

共産党の介護提言(骨子)

  1. 保険料・利用料を減免して、経済的理由で介護を受けられない人をなくす。
    経済的にたえられない人には負担を求めない/保険料などは応能負担にあらためる。
  2. 「介護とりあげ」「保険あって介護なし」をただす。
    要介護認定制度を廃止し、現場の判断を尊重する/ケアマネージャーの支援・育成/軽度者からの「介護とりあげ」をやめる/特養ホームなどの緊急の基盤整備5ヶ年計画/食費・居住費の全額自己負担をやめる。
  3. 労働条件の改善で、人材不足の解消、雇用創出をはかる。
  4. 高齢者の生活支援や健康づくりに、自治体が責任をはたす。
    (公的介護制度の改善は安心と雇用をうみ、経済も発展させる)

以上


長野市の芝生化事業を視察

 守谷浩一議員は1月26日(月)〜27日(火)、議会の建設水道常任委員会の視察で長野市に行きました。視察の目的は、保育園や学校の芝生化の事業について、多額の経費をかけずに芝生化した長野市の先進例を調査し、座間市でも利用できるか検討するためです。
 事業は、長野市の開発公社が行っています。長野市には千曲川の近くに、開発公社が管理しているバミューダグラスという種類の芝のグラウンドがあります。グラウンドの芝に空気や水を行き渡らせる作業で、年に2tトラック120台分の芝の塊(コア)が出ますが、これまでは捨てていたそうです。バミューダグラスの、根を横に伸ばす力が強い特徴に着目して、昨年初めて、芝のない地面にコアをまいたところ、約3ヵ月後に芝生化できたとのことでした。雑草に強く消毒不要で、経費はトラックでコアを輸送する程度です。
 園庭を芝生化するモデル事業の対象となった風間保育園では、図のように、保育園のわきに用水路があり、芝に水をやるのに苦労しなかったそうです。最初の2週間くらいは少量ずつ乾かさないように何度も水をやるとのことです。地元のケーブルテレビで昨年6月にコアをまく様子や、9月の運動会で園児たちが芝の上を裸足で走っている様子が撮影され、インターネットでその動画を見られます。運動会の写真を拝見しましたが、子どもたちの笑顔が印象的でした。
 開発公社の職員は「みんなが幸せになれる公共事業を目指したい」と語ってくれました。
 バミューダグラスの芝のコアを用意することができれば座間市でも同様の事業を実現可能とわかりました。今後の行政に生かすよう十分、検討していきます。


岡山県岡山市岡輝(こうき)地域に学ぶ

子どもたちが愛されていると実感できる

学校園作り地域づくり

 開かれた学校が今大きな課題となっています。とかく学校安全が先立ち、学校も教育委員会でも苦慮している実態があります。
 2月3日に教育福祉常任委員会で視察をしてきた岡山市の教育実践では見事に多くのことを克服し、不登校児も減少してきています。
 岡輝中学校区には6つの幼・保・小・中学校がありますが生活保護や就学援助を受ける家庭が多くひとり親家庭も少なくなく、児童・生徒の中には朝食も摂らないなど基本的生活習慣や学習習慣が身についていない子もいたとのこと。これらのことを解決するには学校・園同士が綿密な連携が欠かせないとし、10年ほど前に校区を「ひとつの地域」と捉え「1校(園)の課題は6校(園)の課題であり、中学校区全体の課題である」という認識で改善策をとってきました。その後、校(園)長、PTAや地域の代表行政関係者、学識経験者などが参加する地域学校協議全を設置。学校と地域のコーディネーターとしての役割を担いました。
 「地域の力を」と高齢者が小・中学校で中学程度の授業を学ぶシニアスクールを開設。授業や学校行事で共に活動することもあるそうです。一人親家庭が多いため学校を三世代交流の場にすることで優しい気持ちを育もうと企画したものです。これらの取り組みの中で、子どもが愛されていると実感し、優しくなり、落ち着くようになったとの話を聞きました。
 今後の課題として保護者と地域が主体的に子どもと触れ合うイベントを計画するなどし、保護者自身が成長することも考えていく、そのためには行政施策も欠かせないとのことでした。
 また学力向上のために、少人数グループで互いに協力し合い、学びあう取り組みをすすめています。
 私は、この視察で学んだ多くの内容を座間の教育行政に生かすために頑張ります。
 教育福祉常任委員 柏木いく子


09年度座間市議会第1回定例会日程

と  き 会 議 の 内 容
2月26日(木) 本会議開会・議案説明・総括質疑
27日(金) 総括質疑
3月 5日(木) 一般質間
6日(金)  〃
9日(月)  〃
11日(水) 総務常任委員会・教育福祉常任委員会
12日(木) 建設水道常任委員会・市民経済常任委員会
13日(金) 総務常任委員会・教育福祉常任委員会
16日(月) 建設水道常任委員会・市民経済常任委員会
17日(火) 基地対策特別委員会
18日(水) 委員会予備日
25日(水) 議案採決・本会議

※議会を傍聴しましょう。問い合わせは各議員まで。


お気軽にお出かけください。
・・・・よろず相談・・・・
日 時 3月17日(火)
午前10時〜12時 担当 中沢
場 所 市役所6階共産党議員控室