2009年7月24日発行 第118号


座間市議会建設水道常任委員会で視察
公園等の芝生化事業/地下水と水道事業

写真 今年6月30日から7月1日にかけて建設水道常任委員会で視察を行いました。守谷議員が参加しました。視察の一日目は鳥取市へ。視察の目的は、全国で公園等を芝生化する事業があり、多額の経費をかけずに芝生化する鳥取方式を調査し、将来的に座間市で公園等の芝生化に利用できるか検討するためです。
 まず、鳥取市役所で市の担当職員から説明を聞きました。夏シバと冬シバという性格の異なる芝生を合わせ、一年中、青々とした芝生を実現できたとのことでした。夏シバは雑草に強いティフトンという種類で、この約5cm四方のポット苗を50cm区画ごとに土に植えることで、芝がほふく茎を伸ばし、一面が芝生になります。冬シバは、ほふく茎を伸ばさない種類です。市からは、夏シバのポット苗・冬シバの種・肥料を渡し、あとは市民が管理するというものでした。
 説明のあと質疑応答がありました。芝生の途中経過について、伸びるまでは水をまいてあとは頻繁に刈ること、ということでした。担当職員が芝生に詳しいことについては、植物好きの趣味で独学、とのことでした。
 それからバスで、市内の芝生化した公園や保育園の園庭を見てまわりました。

 今年1月に長野の芝生化事業を視察しましたが、刈った芝の再利用方式で、冬シバは使わないという違いがありました。芝生化の対象によって、夏シバだけでよい場合と、冬シバも必要となる場合があること、そして、座間でも芝生化をするには、芝生の知見のある人が必要であるとわかりました。

 視察の二日目、京都府の長岡京市へ。視察の目的は、地下水を水道水源としていながら府営水道の導入後の水道事業を調査し、座間市で県営水道を導入して逆ザヤとなっている影響と対策を考えるためです。

写真 長岡京市役所で、市の担当者から説明を聞きました。市役所には「水は限りある資源です」という看板がかかっていました。
説明に際して地下水100%が500ml入ったアルミ缶が配布されました。「ガラシャのおもかげ」という名前で、防災用で5年もつとのことでした。

写真 上下水道部長による冊子(長岡京市の水道水源と地下水について)の説明がありました。地下水源状況と府営水道の導入経過から現状、地下水くみ上げ量の推移(1日平均)、給水収益と純損益の推移、給水量とその水源の推移、地下水取水・府営水道受水経過と供給料金、各浄水場のこれまでの経過と現行料金について、京都府下の上下水道料金比較、についてわかりました。
 また、「長岡京水資源対策基金」という地下水をくみ上げている事業所から取水料を課して基金を設けていることの説明もありました。1トン未満が1円、1トンから3トンが2円、3トンより上は2.5円とのことで、最初は36事業所が対象、今は25事業所になり、大手3社で約8割しめるとのことでした。
 それから質疑応答がありました。府営水道のみ別途配管した経緯について、当初は工業用水の割合も負荷されたが最終的に上水に一本化したとのことでした。
 長岡京市に隣接する大山崎町では京都府に対して訴訟を起こしていますが、大山崎町は赤字幅が大きく首長も率先して訴訟となったこと、京都府が府営水道の基本水量だけ決めて現実に合っていない、という背景があるとのことでした。
 「ガラシャおもかげの水」アルミ缶の販売について、年間1万本備蓄用としてつくっているが、市販商品には勝てないから販売しないとのことでした。座間市ではペットボトルで、1本100円で販売しています。




座間市消防本部と相模原市消防分署を視察

 7月9日、当選1期目と2期目議員有志で座間市消防本部と相模原市消防分署を視察しました。守谷浩一議員が参加しました。視察の目的は、消防庁舎の建て替えという話が以前からあり、その現状を知り、今後の消防施設整備の参考とするためです。
 最初に座間消防本部を見学。建ってから40年以上たつ本署は、そこかしこに苦労の跡がありました。食堂がなく、打合せ会議をする場所で食堂の役割を兼ねているとのことでした。靴箱などを自前で作成したとのことでした。また、仮眠室は数年前に改善され、助かっているとのことでした。

 次に、相模原市の新磯分署へ。ここは2006年にできた2階建てで、最新の場所です。建設工事費は3億2800万円とのことでした。全体的に、とてもきれいで、また機能的であると思いました。新磯分署では地域住民に部屋を使用可能としています。そういうときはシャッターをおろすそうです。部屋とトイレと給湯室はシャッターから入り口側にあるので問題がないそうです。
 また、出動室にあるロッカーは3人で1つ、回転させて必要なものをとる、または使い終わってかけるようになっていてスペースをうまく活用した収納でした。
 それから、近隣に2つあったものを1つにまとめた水防倉庫を見ました。
 調理室もきれいで、食堂の場所が確保されていました。
 また、周辺住民の苦情がこないように、吹き抜けにした訓練室が屋内にあり、実際の窓からの救助を想定したつくりとなっていました。

写真

 座間市消防本部でも、将来の建て替え計画に備えて、必要な場所や機能項目の洗い出しをしてもよいのではないかと思いました。




市民集会・市政報告会を開催 座間市をもっと住みよいまちに!

 7月5日、中沢市議団長の挨拶の後、各議員が短時間の市政報告をしました。中沢議員が、遠藤市長の評価と政治姿勢、基地問題、第4次座間市総合計画、市の公共工事と小規模工事、地球温暖化対策、核兵器廃絶と原水協運動、市財政の現状、についての説明に続き。柏木議員が福祉・医療、教育を説明し、守谷議員が緊急雇用対策と経済対策について説明しました。
 それから会場参加者から様々な質問があり、それぞれ回答しました。
 建物がいまだ浄化槽で公共下水となっていない箇所について、都市計画税を払っているので整備されなくてはならないから具体的に市に催促をする必要があるなどの話もありました。
 また、家具などを修理し販売している市内リサイクルプラザについて、自宅まで持ってきてくれるという自治体もあるとのことで、座間市でもそうする方向で検討してみたらとの話もありました。

 今回の市政報告会には70人余りの参加をいただき盛況でしたが、今後も市政報告会を行いますので、ぜひご参加ください。

よろず相談
日 時 8月20日(木)
午前10時〜12時
場 所 市役所6階
日本共産党控え室
担 当 守谷浩一
生活保護、多重債務など何でもお気軽にご相談ください。