開会総会と閉会総会は、広島県立総合体育館の大アリーナで開催されました。開会総会の最初に、国連軍縮問題担当上級代表のドゥアルテさんや、非核フィリピン連合事務局長のファブロスさんなど、海外からの75名の代表が紹介をされました。また、国連事務総長からのメッセージが寄せられました。 ある海外代表の方から「政府代表と市民社会が何時間にもわたって協議したのはすばらしい」という発言がありました。こういうグローバルな視点が世界の運動の特徴で、日本の運動ではあまり見られない点かと思います。 閉会総会では、カナダ在住の被爆者である日本人からの発言もありました。海外から見たら日本の非核平和運動はすごいと、捉えられているとのことでした。 全国の動きや運動も報告 広島・長崎の両市長が核兵器をなくそうと提唱している平和市長会議への加盟がこの1年間で大変伸びたことが報告されました。座間市も昨年は加盟していませんでしたが、今年5月に加盟しています。愛知県からの発言では、たくさんの折り鶴をつくって、「NO NUKES」という文字にしたとのことでした。そして、折り鶴をとおして、多くの人々に核兵器廃絶のことを考えてもらうキッカケになったとのことでした。座間市では、市役所一階に折り鶴コーナーを設けていましたが、1万1千羽もつくられ、市の職員により千羽鶴にして広島と長崎に送られました。 また、被爆者の証言を聞き、記録に残し、広げていくという「聞き撮りプロジェクト」の紹介がありました。原水爆禁止世界大会で学んだことを持ち帰って地元で運動を広げる、ということでした。 被爆者の思いは被爆の実相を風化させないことと核兵器廃絶 夕方から夜の青年交流集会では、「ひびかせよう つなげよう 核兵器ゼロへの思い」というテーマで行われました。その中で、被爆者の児玉さんから証言がありました。原爆投下後のあたりを見回すと、目の玉が飛び出している人、皮膚が焼けただれている人がいたことや、いとこのお姉さんの背中からうじ虫がわいて、人間の肉を食べる音を聞いたこと、黒い雨にふられて髪の毛がぬけたことなどの生々しい話がありました。児玉さんは、65年間生かされてきたという思いを語り、その最後に、「核兵器をなくしたい。今日聞いた話をもとに明日は語り部になってほしい」と言われました。 座間市でも核兵器廃絶に向けた取り組み 毎年8月、座間市では「核兵器廃絶による世界恒久平和を」という横断幕を市内の公共施設に掲げています。また、座間市原水爆禁止協議会による、原水爆禁止募金の一部をあててハーモニーホールで市民映画会が開催されます。市役所1階では、広島・長崎の原爆パネルや絵が展示されます。
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保健福祉常任委員会で福祉施策を視察 |
7月20日から22日、市議会保健福祉常任委員会の視察で明石市、北名古屋市、京都市に行ってまいりました。視察の目的は、障害者雇用施策、認知症予防事業施策、精神疾患の対応施策における各事業の概要をつかむためです。 明石市 市役所内に障害者の働くコンビニと作業所 兵庫県明石市では、市役所内にセブンイレブンがあり、障害者を雇用しています。また、市役所内に障害者の作業所もあります。市の職員が行うような印刷ミスの手直しなどの作業を障害者がしています。背景として、市長が障害者雇用に対する認識が強いことがよかったそうです。 北名古屋市 認知症予防の回想法
愛知県北名古屋市では、「回想法」という認知症予防策の事業を展開しています。北名古屋市とは師勝町と西春町の合併によりできた市です。回想法とは、自らの経験や昔懐かしい日常生活用具などをもとに、その体験を語り合うことです。もともと、昭和の品々を集めた歴史民俗資料館があったので、回想法を取り入れやすい条件がありましたが、それをまちづくりに活かす行政側の強い気持ちが伝わってきました。 京都市 精神疾患の対応拠点 京都市では、看護学校だった所を「こころの健康増進センター」になおして、統合失調症の対応や、ひきこもり・アルコール中毒症などに対応する事業を展開しています。同センターは3階建てで、1階が事務室・会議室、2階が就労準備デイ・ケアの各部屋、3階が統合失調症の作業所となっています。精神疾患の対応拠点で、社会復帰につなげようと色々な事業をされていました。同センターは京都市の直営です。こういう施設があれば、市民も安心して利用できると思いました。精神疾患の専門家が行政の側にもいるということは大きな意味があると感じました。 (もりや浩一 記) |
≪市議会の日程≫ |
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