11年度第2回定例(6月)市議会は6月2日に開会され、6月27日までの25日間の会期で開かれました。議案は、専決処分の承認、11年度一般会計・特別会計補正予算など11件と報告10件となっています。 市政全般について市長に質問する一般質問は6月9日、10日、13日の3日間に亘って行われ、党市議3人を含む18人が質問を行いました。東日本大震災や原発事故を受けての直後の議会だけに、震災や災害対策を取り上げた質問が多かったのが特徴です。 党市議がとりあげた質問項目と各々の質問の一部を報告します。 *中沢邦雄議員 *柏木育子議員 *守谷浩一議員 〈一般質問の要旨〉
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保育園の放射線量測定せよ |
震災による福島第1原発事故後放射性物質が飛散し、国民に大きな不安をもたらしました。共産党市議団にもメールが入り、「座間市の土壌は安全なのか。公園や学校、幼稚園、保育園で安心して遊ばせられる状態なのか毎日心配でならない、座間市は福島原発から250km離れているからといって安全だというわけではなく、場所によっては沢山降った場所があり、土壌を汚染しているかもしれない。今後の日本の経済を支え、地震や原発事故からの復興を支えてくれるのは子どもや、これから生れてくる赤ちゃんたち。子どもたちが安心して生活できる座間市にするためは、市内各地で、地表で放射線量を測り、世界基準に照らして汚染した表土を取り除くようにしてほしい。」というものでした。すでに、厚木市や大和市などで測定を始めていて、厚木市は地表50cmと1メートルの高さで測っており、大和市ではホームページで各保育園ごとの測定濃度を発表しています。 今回の議会で、市長は「責任ある数値とはいえないが、今後、測定する。モニタリングポストについてはこれから決める」と表明。 そこで日本共産党市議団ではさらに*座間市でも至急放射線測定を保育園や幼稚園は勿論のこと、保育園児が散歩で行く学校・公園の地表・砂場など個々・具体的に測定し、その数値を公表するとともに、情報を保育現場にきちんと伝えること。*園庭菜園の野菜についての判断を示すこと。を求めましたが、そのことについては具体的には答弁をしませんでした。 党市議団では、これからも子どもたちの健康を守るため、さらにみなさんの声を市政に届けるため、頑張ります。ご意見をお寄せください。(柏木いく子記) |
原子力空母に原子炉2基、放射線災害対策を |
6月13日に一般質問を行いました。「災害に強いまちづくりに向けて」の中で、市独自の放射線測定を求めるとともに、その関連から横須賀の原子力空母について取り上げました。 原子力空母の危険性、事故となれば首都圏全体の被害 原子力空母では、原子力発電所で使用する約5%程のウラン235より高濃縮の約95%のウランを使用し、約60万キロワットの原子炉を2基もっています。核分裂反応によって発生した熱で水蒸気を発生させ、タービンをまわして運行します。 原子力空母と関連陸上施設の安全対策の向上を、そもそも母港撤回を 私は、原子力空母の危険性についての市長の認識を聞くとともに、原子力空母の外部電源など陸上施設の安全対策向上や、放射性廃棄物の搬出をしないことを強く求める必要があるのではないか、と市長に質問しました。市長は「安全対策の向上を県内基地周辺市とともに求める」「原子力空母に乗っている人が一番危険なのではないか」と答弁しました。 |
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