福島原発の事故から、毎日のようにニュースや茶の間で放射能のはなしが大きな話題となっています。そこで日本共産党座間市後援会では9月23日に「放射能とわたしたちの健康」と題し、さがみ生協病院の長谷川先生のお話を聞く会を開きました。長谷川先生は参加者に16ページにわたる資料を用意されました。まずはじめに、資料の表紙に書かれている、アルバート・アインシュタイン(1879年生―1955年没)のことばを紹介されました。
原子力の解放は、われわれの思考方法を除く、およそ
一切のものを変えてしまった。
かくして人類が存続すべきであるならば、われわれには
本格的に全く新しい思考方法が必要である。
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まさに放射能の汚染のために、ふるさとを追われ、いつ帰れるか分からない住民の実態をピタリと言い表しています。またビキニの核実験で、漁船の乗組員の久保山愛吉さんが被爆し、半年後に死亡されたこと、東海村の原発で死亡事故が起きたことなどを話されました。また先生は医師として、原爆被爆者の指定医としても日常的に診療をされていることから放射能とがんとの関係についても話されました。それによれば「急性放射線症は、直接的組織損傷によるが、がんは生き残った細胞内に放射線被爆によってDNA突然変異の結果であり、がんになる仕組みは明らかではないが発ガンには放射線を含む多くの環境変異原(生物のDNAなどの遺伝情報に変化を引き起こす作用)に曝露した結果として発症しうる」との説明がありました。
放射能と健康の話は非常に難しいお話で1回聞いただけですべてを理解するのは無理で、長谷川先生は「個々人が放射能に対して、関心を持つとともに、やはり大勢の人が力を合わせて核兵器や原発をなくす運動を更に強めることが大切だと思います。」と話されました。
そして資料の表紙には日本国憲法前文が書かれていました。
われらは全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から
免れ平和のうちに生存する権利を有することを確認する
日本国憲法
1946年11月3日公布
1947年5月3日施行
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この講座には中澤議員、柏木議員、守谷議員3人の議員がそろって出席しました。
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