2012年4月20日発行 第151号


原発を全部とめても電力はたります


●関西電力の「需給見通し」は誤り、供給少なく・需要過大の見積り

 しんぶん赤旗4月16日(月)の記事によれば、関西電力の「需給見通し」について専門家からは、省エネ誘導策や他の電力会社からの電気の融通、揚水発電の効果的活用などが考慮されておらず、関西電力が主張する電力不足は解決できる、とする意見が多く出されています。東京電力の管内では昨年夏8月、電力の最大需要ピーク比でマイナス18%の節電実績をあげています。仮に関西でこれだけの節電ができるとなると、関西電力がいう供給力見通し2525万〜2631万キロワットに対してピークは2538万キロワットです。

●世界では自然エネルギー活用が広がる

 また3月31日、民間非営利団体の環境エネルギー政策研究所の松原弘直氏を講師に「原発を全部停めても再稼働しなくても電力は足りる」と題した学習講演会が川崎で行われ、守谷議員が参加しました。

 企業の自家発電と節電、電力融通などで電力需給問題をクリアできることが話されました。さらに欧州の再生可能エネルギー100%のシナリオや国内の自然エネルギー事業について詳しい話がありました。

表




被災地復興のためにも
国会議員約450人分の政党助成金の廃止を


 衆議院比例定数を80削減しようという議論があります。実は「身を切る」のではなく、消費税増税反対の民意を削ろうとしています。政党助成金こそ廃止すべきです。党市議団は3月議会で次のような意見書を提案しました。

政党助成金の廃止を求める意見書

 政党助成金は、企業・団体献金を禁止するという口実で、17年前の1995年から導入された。年間320億円にのぼる税金が、一定の要件を満たした政党に交付されている。国民にとっては、支持していない政党へも資金を提供することになり、思想・信条の自由を無視した憲法違反の制度である。

 政府与党の民主党は、収入の約8割を政党助成金に依存する税金だのみの政党となっている。現在、要望の強い福島県の18歳までの子どもの医療費無料化には約90億円が必要となるが、民主党が受け取る政党助成金の半分強の費用でまかなえる。政党助成金の廃止は、復興のための財源をつくることにもなる。

表 また、衆議院比例代表の議席を80削減しようとしているが、政党助成金を廃止すれば、民意を削らずに議席を450削減することに相当する。真に国会議員が身を削るというなら、政党助成金を廃止すべきである。

 政党助成金の制度導入後も、企業・団体献金は続き、企業と政治家をめぐる金権・腐敗事件が相次いでいる。政党助成金の受領を目的に政党の離合集散が起きるという問題もある。

 よって、本市議会は、財源の点からも、憲法の点からも、政党と政治の堕落の点からも、政党助成金の廃止をするよう求めるものである。

 以上のような内容の意見書でしたが政和会・公明党・市政クラブらの反対で不採択でした。




年金額の底上げと無年金者の解決を


 党市議団は3月議会で年金の底上げなどを求める次のような意見書を提案しました。政和会・公明党・市政クラブらの反対で不採択でした。

無年金と低年金の解決を求める意見書

 国民年金は、日本国内に住所のある20歳以上60歳未満のすべての人が強制加入し、老齢・障害・死亡にあたり、基礎年金を支給する公的年金制度である。

 しかし、年金保険料の値上げ、毎年の年金額を自動的に削減する「マクロ経済スライド」、支給開始年齢の先送りなどにより、国民の年金不信が広がっている。厚生労働省が昨年7月13日に発表した「平成22年度における国民年金保険料の納付状況と今後の取組等について」によれば、国民年金保険料の未加入者と未納者の合計は22年度末で330万人となっている。

 また、国民年金の受給資格期間は25年となっているが(長すぎるので短くすべきである。そして)、「どんな人でも最低限の年金額を保障する」という最低保障年金制度がないのは、先進国で日本だけである。国連からも最低保障年金制度を導入するよう勧告されている。

 現行、基礎年金の受給額の2分の1を税金で負担する仕組みとなっている。たとえば、基礎年金満額の月6万6000円の場合の国庫負担額は3万3000円となり、月4万円の基礎年金額の場合は国庫負担額が2万円となる。この仕組みを改め、全員に国庫負担で定額を支給することで、年金額の底上げができる。

 よって、本市議会は、無年金と低年金を解決するため、次のことを求める。


1.年金支給額を自動的に削減する「マクロ経済スライド」の撤廃。

2.年金受給資格期間を「25年」から短縮すること。

3.全員に基礎年金満額の2分の1を国庫負担で支給すること。

 これら年金底上げの提案も入っていますが、日本共産党は、消費税増税せずに社会保障拡充と財政再建の提言を発表しています。

 日本共産党は企業からの献金も政党助成金も受け取らず、まともな政治への願いにこたえ、多くの人と連帯して、政治の流れを変えるべくがんばります。




2012年座間市議会第2回定例会の日程


 5月24日から議会が行われます。ぜひ傍聴にいらしてください。朝9時開会です。本会議の日は市役所1階のロビーでも傍聴できます。

日付 会 議 の 内 容 場所
5月24日(木) 議会運営委員会
委員会室1
5月31日(木) 本会議(開会、討論、提案説明、総括質疑)
議場
6月 7日(木) 本会議(一般質問)
議場
 8日(金) 同上 ※一般質問とは市政全般に関する質問です
議場
 11日(月) 同上 
議場
 14日(水) 企画総務常任委員会・健康福祉常任委員会
委員会室1・2
 15日(木) 教育市民常任委員会・都市環境常任委員会
委員会室1・2
 18日(月) 基地対策特別委員会
委員会室1
 19日(火) (委員会予備日)
20日(水) 議会運営委員会
委員会室1
25日(月) 本会議(討論、採決、閉会)
議場
市議会インターネット中継・録画もぜひご覧ください。
http://113.42.218.61/ZamaAssembly/




5.12市政報告会にぜひご参加を


2012年5月12日(土)午後2時30分より ※コミュニティーバスもご利用ください。

市役所の隣 サニープレイス座間(3階の研修室)

お誘い合わせの上お出かけください




<<よろず相談>>
○日 時 5月17日(木) 午前10時〜12時

○場 所 座間市役所6階 日本共産党控え室

お気軽にお出かけください。5月の担当は守谷浩一議員です。

※この日以外でも生活相談は受けていますのでご連絡ください。