2015年5月20日発行 第185号

「基地の整理縮小・返還に向けて着実な一歩を」
市庁舎前の懸垂幕を下ろす
促進協総会で幕引き決定

 座間市基地返還促進等市民連絡協議会(会長遠藤市長)の定期総会が4月27日開催され、平成21年2月28日以来掲揚されてきた市庁舎前の「基地の整理、縮小・返還に向けて着実な一歩を」と書かれた懸垂幕を掲揚しないことを多数決で決めてしまいました。この懸垂幕は、掲揚から6年経過し、風雨による破損が昨年の台風18号により拡大したとして昨年秋頃から取り外しされていたものです。平和団体など市民からは、継続して掲揚するよう要望されていました。平成27年度の市民連絡協議会の事業予算の中で懸垂幕作成費8万円が計上されていましたが、総会でこれをめぐる議論となり、多数決で作成しないことを決めたものです。

「基地の整理・縮小・返還」は市是
共産党は継続掲揚を主張

写真 総会では、公明党の議員から提起され、新政いさまや大志会の議員からも「基地の一部返還がなされ、病院建設が進み、消防庁舎の建設計画も予定されるなど、負担軽減策も進んでいるので掲揚しなくても良い」などとする発言が各々述べられた。これに対して中沢が「基地の整理、縮小・返還」は市是であり、昭和46年市制施行以来、市総合計画の中でも市の基本方針として位置づけ取り組んできたもので、この懸垂幕を下ろしてはならないと主張しました。そして、キャンプ座間の負担軽減策について「米のブッシュ大統領がイラク戦争の反省から米軍再編を打ち出し、当時の小泉政権が日本にとって『抑止と負担軽減策』であるとしてこれを受け入れました。しかし、キャンプ座間は米本国から新司令部を持ってくると言う内容ですから、座間市にとっては負担増であり、負担軽減策を示せと市民ぐるみの運動を行ってきた。市是はこの運動のシンボルであり、今後国との交渉でも懸垂幕があってこそ強い立場で交渉できるので、引き続き掲揚すべきだ」と発言しました。共産党の守谷、星野両議員も懸垂幕の掲揚の維持を主張しました。しかし、結果は出席者41人中賛成多数で作成しないと決めてしまいました。
 今後は、基地返還の市民運動を強めていくことが必要です。

(中沢邦雄 記)




70年前に地上戦 今も米軍基地に苦しむ沖縄を視察

 5月11日から13日、座間市議会基地対策特別委員会で、沖縄の基地及び関連施設を視察しました。米軍キャンプ座間をかかえ厚木基地が隣接するなか、座間市議会は各地の基地行政を視察しています。

[辺野古の説明]
[辺野古の説明]

◇辺野古新基地建設をめぐる対応

 初日は、沖縄防衛局で概要説明を受けました。基地の大多数が民有地となっていて借地料が高いのが特徴的だとわかりました。
 質疑応答で私は、辺野古新基地反対ということで海に出て抗議する人々に対して、海上保安庁が口頭でなく乗り移ってカヌーやボートを転覆させていることなどについてどうとらえているのか質問しました。沖縄防衛局は「工事の進捗管理が担当であり、海上保安庁は適切に対応されていると考えている」とのことでした。辺野古の米軍基地建設工事をめぐっての対応は、人の命がかかわる重大問題であると感じました。

◇宜野湾市では騒音苦情を24時間受付

[宜野湾市の説明 白囲みが基地]
[宜野湾市の説明 白囲みが基地]

 二日目の午前は、辺野古に行きましたが、台風の影響で、テント村は骨組みだけになっていて抗議の方々もいませんでした。
 午後は普天間基地をかかえる宜野湾市役所で説明を受けました。普天間基地の5年以内の運用停止を県とともに求めていますが、5年にこだわらずに即時閉鎖を求めているとのこと。また、米軍機の騒音に対する苦情は24時間記録をとって文字に起こして、翌日に沖縄防衛局や米軍に抗議要請をしているとのことでした。大変な作業で、本当にすごいことをされていると思いました。

◇70年前の沖縄地上戦、戦争はしてはいけない

 その後、米軍ヘリが墜落した沖縄国際大学を車から視察し、嘉数高台公園から普天間基地を視察しました。旧海軍司令部豪と資料館を見学。70年前の沖縄地上戦の実態が示されてあり、戦争してはいけないと改めて思いました。今回の視察を今後の基地対策に活かしていきたいと思います。

(守谷浩一 記)




神奈川平和行進 in 座間

 5月10日、良く晴れた日曜日の午後、今年も神奈川平和行進が座間市にやってきました。1958年の第一回目から毎年、北は北海道、南は沖縄から「原水爆禁止世界大会」が行われる長崎・広島へと、核兵器廃絶の願いをつないで歩き続けています。

被爆から70年

 1945年8月6日広島に、9日長崎に原子爆弾が落とされました。一瞬のうちに二つのまちは焼かれ破壊されました。その年のうちに21万人もの市民がなくなりました。そして、あれから70年経った今なお、生き残った19万人もの被爆者がこころと身体の傷に苦しんでいます。核兵器の恐ろしさを風化させることなく伝えていくため、そして「命あるうちに核兵器の全面廃止を!」と訴え歩き続けています。

座間市長から激励金

 神奈川県平和行進は5月7日から19日まで県内すべての市町村を通り静岡県へバトンを渡します。座間市の行進は5月10日14時に座間駅を出発。県内・全行程・海外からの各通し行進者と被爆者を先頭に市役所までの約4kmの道のりを平和を訴え、元気に、明るく、楽しく約130名で歩きました。沿道の民家から、行き違う車から、声援や手を振っての応援を受け、約1時間半かけ市役所に到着。そこで座間市原水爆禁止協議会から良く冷えた「ざまみず」の130本もの差し入れを受けました。感謝。その後、まとめの集会が行われ、座間市の遠藤市長からのメッセージ・ペナント・激励金を受けました。市議会議長からもメッセージ・ペナント・激励金、また、座間市職員労働組合から激励金を受けました。そして、核兵器廃絶への更なる取り組みを求める要請書を市長(市民部長)に渡しました。

WE WILL OVER COME

写真 集会ではその後、4名の通し行進者の自己紹介がありました。その中の一人フィリピンから参加のV.Fさんは平和活動家で音楽家でもあります。最後の参加者全員で「WE WILL OVER COME」と歌いました。元歌は「WE SHALL OVER COME=私たち勝利する」ですが、より強く意志を込めて「私たち勝利させる」と変えて歌いました。
 この平和行進は来年も座間市では5月10日に行われます。核兵器の廃絶を願い、子ども達の未来を守りたい、平和を守りたいと歩きます。今年参加できなかった方々も、来年はどうぞ、一歩でも二歩でも、一緒に歩きましょう。

(星野久美子 記)




2015年座間市議会第2回定例会の日程

 5月22日から6月22日まで議会が行われます。ぜひ傍聴にいらしてください。各委員会も傍聴できます。いずれも9時開会(議会改革特別委員会は13時)です。

日付

会 議 の 内 容

場所

5月22日(金)

議会運営委員会

委員会室1

29日(金)

本会議(開会、提案説明、総括質疑)

議場

6月 5日(金)

本会議(一般質問)

議場

8日(月)

同上 ※一般質問とは市政全般に関する質問です

議場

9日(火)

同上

議場

11日(木)

企画総務常任委員会・健康福祉常任委員会

委員会室1・2

12日(金)

教育市民常任委員会・都市環境常任委員会

委員会室1・2

15日(月)

基地対策特別委員会・議会改革特別委員会

委員会室1・2

16日(火)

(委員会予備日)

 

18日(木)

議会運営委員会

委員会室1

22日(月)

本会議(討論、採決、閉会)

議場




<<よろず相談>>
○日 時 6月25日(木) 午後2時〜4時
○場 所 座間市役所6階 日本共産党控え室
お気軽にお出かけください。6月の担当は星野久美子議員です。



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