2018年9月20日発行 第222号


2018年座間市議会 第3回定例会

 2018年座間市議会第3回定例会が、8月29日から9月28日までの会期で開催されました。提案され審議した議案は、2018年度一般会計補正予算2件、2017年度決算議案5件、条例議案4件、財産の取得1件、市道の路線の認定6件、報告案件3件、陳情2件でした。党市議団は、提案された議案などに対する総括質疑は守谷議員、討論は守谷議員、市政全般に対する一般質問は星野議員、中澤議員、守谷議員の3人が揃って行い、市民要求の実現に努めました。

<一般質問>(質問項目)

◇星野久美子議員
1.自殺対策について
2.教育行政について
 (1)小中学校体育館のエアコン設置について
 (2)就学援助制度について

◇守谷浩一議員
1.基地対策と平和行政について
 (1)厚木基地とその周辺における落下物事故を受けて
 (2)座間市内の米軍水道施設の返還に向けて
 (3)キャンプ座間への弾薬輸送問題で住民の安全を守るために
2.芹沢公園における雨水対策について
 (1)木の一部伐採と貯留遊水池撤去の影響について
 (2)排水施設の現状と今後について

◇中澤邦雄議員
災害に強いまちづくりについて
大阪北部地震と西日本豪雨の教訓を生かす
 (1)危険ブロック塀等地震対策について
 (2)ライフライン復旧対策について
 (3)急傾斜地崩壊危険区域の対策について
 (4)ダムの緊急放流による浸水対策と
相模川水系河川整備計画について
 (5)避難所生活の環境整備について
 (6)災害弱者支援の個別計画の策定について




危険ブロック塀等地震対策について

 6月18日の大阪府北部を震源とする震度6弱地震で、高槻市の小学校プールのブロック塀が倒壊し、通学途中の小学4年生の女児が犠牲になりました。この事故を受けて、座間市では6月22日から通学路を含む一般道路をはじめ公共施設におけるブロック塀等の安全点検を所管施設ごとに実施したということでしたが、一般質問で、その結果と対策について伺いました。

 市の部長の答弁は以下のような内容です。
 7月3日に6つの所管課から21箇所のブロック塀等の点検結果が報告され、安全と思われる14箇所、精密点検を行い再度判定した7箇所の内、市民球場の万年塀の老朽化や東原プールの塀などの不適合があり、転倒防止対策を講じるための所要の予算(1327万4千円)を本定例会に提案しました。
 通学路の点検結果では、通学路の総延長85kmに対し、65件の危険が疑われるブロック塀があること、一般道路では市内全域で約280件程度あると報告されました。
 危険ブロック塀の撤去補助金は、通学路では撤去工事費用の4分の3で補助限度額は15万円、その他の道路に面する場合は、撤去工事費の2分の1、補助限度額は10万円として所要の予算(575万円)を提案しています。

 今後も、危険なブロック塀の撤去など災害に強いまちづくりを求めていきます。(中澤邦雄 記)




より良い教育環境を求める

 2018年座間市第三回定例会において、教育行政について「小中学校体育館のエアコン設置について」を一般質問しました。
◎猛暑だった2018年の夏
 今年の夏は本当に暑かったです。6月中旬からの暑さは、7月23日には熊谷で歴代最高気温41.1℃を記録し、猛暑日や真夏日の日数が増え、最低気温もあがっており、9月になっても秋の気配をなかなか感じることが出来ませんでした。そんな中、小・中学校の教室へのエアコン設置を求める声が全国であがりました。
◎想像以上の暑さの体育館
 先日私は真夏の学校を訪問する機会を得ました。アメリカテネシー州のスマーナ市からの国際親善大使随行員と一緒に立野台小学校を訪問しました。この日はとても暑い日でしたが、教室の中はエアコンで快適でした。その後、6年生によるウェルカムイベントが行われました体育館は、想像を超える暑さでした。その中で児童がダンスを披露してくれましたが、あの暑さの中で踊る子どもたちの体調が気がかりでした。
 また、この夏、大雨や台風による被害が全国でありました。災害時の避難場所として公民館や学校体育館が多くの場合使われます。公民館には冷暖房の設備があるけれど、体育館にはありません。
◎体育館に空調設備を
 年々暑くなる夏は、この先気温が下がっていくことは考えられません。しかし、座間市では既に2014年にすべての小・中学校にエアコンが整備されており、普通教室では快適に過ごすことが出来ます。
 しかし、体育館への空調設備の設置がまだ行われていません。
 私は、全ての児童生徒が一年を通じてよりよい環境で学び、行事に携われるように、体育館への空調設備の設置を求めました。万一の災害時の避難場所である体育館の整備を進めることは、すべての市民にとっても有意義であると考えます。しかし、教育長、教育部長からの答弁は「構造上の問題、断熱性能の問題から設置は難しい」と云うものでした。大規模修繕時には考慮はするとのことでした。また、大型扇風機についても、安全上の問題から設置は出来ない、という答弁でした。児童生徒が猛暑の中、より良い教育環境で学校生活を送るために、これからも粘り強く体育館へのエアコン設置を求めていきます。【星野久美子 記】




事故のない平和な空を

 今年9月10日、座間市議会2018年第3回定例会において、基地対策と平和行政について一般質問を行い、落下物事故の問題を取り上げました。

◎沖縄で米軍機が学校上空に接近するたびに児童が避難する異常事態
 今年7月27日、厚木基地を離陸するヘリから窓の落下事故がありましたが防衛大臣は、「被害がなく米軍基地内での事案だが、窓の落下は大変な問題だ」と指摘した、とのことです。防衛大臣がこう指摘した背景に、昨年12月13日、沖縄県宜野湾市の普天間第二小学校に米軍ヘリCH-53Eから窓枠が落下という事故がありました。それから約半年、米軍機がこの学校上空に接近するたびに、沖縄防衛局の監視委員が指示をして、児童が校庭から校舎に走って避難していて、避難の回数は、校庭の使用を再開した2月13日から6月28日まで、なんと635回、多いときは1日29回に及ぶ、という異常な事態があることを示しました。

◎落下物事故の原因究明と再発防止策を
 その上で、2016年2月9日にキャンプ座間所属の米軍ヘリから山中湖インターチェンジ東側に窓の落下事故があったことからも、今年7月27日の窓の落下事故の原因究明と再発防止策を求めました。市長室長から「本市も入っている神奈川県基地関係県市連絡協議会で原因究明など要望します」との趣旨の答弁でした。

◎日米地位協定の改定で航空法や環境法令の米軍への適用を
 また、今年8月14日、日米地位協定の抜本改定を含む、「米軍基地負担に関する提言」を全国知事会で全会一致で採択したことを紹介。今回の落下物事故からも、航空法や環境法令の米軍への適用や事故時に自治体職員などが立ち入りなどができるよう日米地位協定の改定を求めました。市長室長から「本市でも地位協定の改定を求めているので全国知事会で採択されたことは後押しになります」との趣旨の答弁でした。
 今後も、事故のない平和な空を求めていきます。(守谷浩一 記)




<<よろず相談>>
○党市議団3人の議員で、相談を随時、受け付けています。
なんでもお気軽に、記載の連絡先にご連絡くだい。

中澤 邦雄 046-253-8383
守谷 浩一 046-254-5106
星野久美子 046-205-3600



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