少し前のことですが、7月29日(月)〜7月31日(水)、企画総務常任委員会で視察に行って来ました。
*マイナス入札について
7月29日は北海道室蘭市のマイナス入札について視察しました。市有地と市の施設を老朽化で原則解体を条件に、無償譲渡で解体費用も市が一定額を払う形(この分がマイナス)の一般競争入札です。2017年に職業訓練学校跡地をマイナス300万円余で結果的にプラス5万円で、2019年に総合福祉センター跡地をマイナス800万円余で落札したという実績でした。
質疑応答でわかったのは、室蘭市は歴史のある町で老朽化対策が大きな課題であるという背景があり、人口減少や地価の傾向から仮に0円でも買い手がつかない地域もある、市が解体費用を払って建て直すのに比べたら民間で解体してもらったほうがメリットがあるとのことでした。座間市とは背景が異なるので慎重に考える必要があると思いました。
*ひまわりを活用したシティプロモーション
7月30日はひまわりの里、北海道の北竜町の視察でした。全国一のひまわり作付面積で23ha、150万本のひまわりの里はすごかったです。ちょうど7月20日から1ヶ月のひまわりまつりが開催されていて多くの観光客がいました。現場が少し上り傾斜がついていることで、ひまわり畑が奥まで続いているのがわかり、素晴らしい風景になっていました。現地は舗装されたきれいな駐車場、管理はボランティアの方々がされていました。広い会場内の移動には自転車のレンタルも行っていました。様々なひまわりの商品開発をされていて、ひまわりアイスや、ひまわり油や、ひまわりハンドクリームもありました。また、町職員の方がひまわりに水をやる、町議会がひまわりまつりのための常任委員会をひらくなど、農家も商工の方も町職員も、みんなでこの祭りを盛り上げるという町全体の団結力を感じました。座間市でも大いに学ぶべきことが沢山あると感じました。
*救急隊用の多機能タブレット端末
7月31日(水)は札幌市の消防医療救急連携のICT化を視察しました。タブレットのアプリで、多言語対応、医療機関の情報共有、搬送前の画像送受信、搬送受入情報等の共有という4つの機能を追加しています。救急隊での活用も広がり、救急現場に駆けつけてから搬送病院決定までの滞在時間が30秒くらい減少された、とのことでした。
また、搬送先の候補の医療機関に、いま既に何件搬送されたかの情報共有や、道路工事などで搬送口の変更があってもリアルタイムで情報更新&共有もでき、様々な時間短縮にも効果あり、と感じました。
今回の視察で学んだ数々のことを今後、座間市政にいかしていきたいと思います。【守谷浩一 記】 |