2021年7月22日発行 第255号


ヘイトスピーチを許さない

◆ヘイトスピーチとは
 ヘイトスピーチとは法務省の説明によれば、「特定の国の出身者であること又はその子孫であることのみを理由に日本社会から追い出そうとしたり危害を加えようとしたりするなどの一方的な内容の言動」のことです。ヘイトスピーチにより、当事者は恐怖で外出できなくなったり、精神的に追い詰められたりしています。ヘイトスピーチをする側は、恐怖で外出できなくなったり、精神的に追い詰められたりすることはありません。表現の自由などと言って、ヘイトスピーチをしていいことにはなりません。

◆座間市議会で意見書
 2015年3月議会、党市議団が公明党市議団と提案した「ヘイトスピーチ対策について法整備を含む強化策を求める意見書」は全会一致で採択されました。意見書では、国際連合の自由権規約委員会や人種差別撤廃委員会から出された、ヘイトスピーチに日本政府が適切に対処するよう求める勧告をふまえ、ヘイトスピーチ対策の法整備を実施するよう求めています。
 その後、国でヘイトスピーチ解消法が2016年5月に成立、同年6月に施行されました。

◆誰もが安心して暮らせる社会に
 7月18日(日)、相模大野駅で星野市議とともに、ヘイトスピーチを許さない街頭宣伝に参加しました。日本共産党は人種差別を許さず、個人の尊厳が尊重される社会を求めています。多様性を認め合い、誰もが安心して暮らせる社会にしていきたいと思います。(守谷浩一 記)

相模大野駅北口、ペデストリアンデッキ上にて街頭宣伝




地域のみんなの願いが実現〜階段改善

改善前=段が不揃いで危険

◎使いにくくて危険な階段
 座間駅の横を通り立野台を抜けて県道藤沢厚木線までの市道1号線は、とても起伏にとんだ道路です。その周囲の土地も高低差が激しく、とりわけ入谷東4丁目付近はその起伏ゆえに生活道路も勾配が激しくなっています。そして、「幼稚園前」のバス停の横に入谷東4丁目に住む方々が大回りをしなくても市道に近道ができるように生活道路としての「階段」が設置されているのですが、途中から段差が大きくなり、小さな子どもを連れた方や高齢者には大変使いづらい階段でした。転倒し、怪我をした人もいたそうです。

◎市への要望を重ねて
 階段を作り変えてほしい、との思いは階段ができた当初からもあったようでしたが、市へ要望を持って行ってもなかなか相手にしてもらえないという状況が続きました。そこで、地域の3自治会が協力して要望を出すことになりました。それは2019年の夏頃で、このころから私星野もみなさんの願いを知り、少しずつかかわるようになりました。地域の住民の署名も集め、陳情の準備もしました。しかし市の対応は、手すりやカーブミラーの増設はしてもなかなか階段そのものの改善には至りませんでした。

改善後=段が揃って幅も広く、上りやすくて安全

◎住民の熱意が市を動かした
 しかし、地域みなさんはあきらめませんでした。何度も何度も市役所に足を運び、話し合いを重ねました。そして、少しずつ、状況が変わってきました。市側も住民の要求を受け入れ、改修案を示してきました。そのたびにみんなで検証を行い、受け入れられない時ははっきりと市側にそれを伝え、より良い階段を作るために妥協はしませんでした。
 そして、2021年6月、とうとう新しい階段が出来上がりました。実に2年2か月かかりました。いえ、それよりも前から要望はあったのですから、何十年来の要望が実現したのです。一段の高さがすべて同じで幅も広く、とても使いやすい階段に生まれ変わりました。

◎あきらめないことが大切
 この階段改善は、地域のみなさんの努力と熱意が実を結んだのだと思います。声を上げることの大切さを私も学ばせていただきました。この運動にかかわったあるご婦人は「ここをただの階段ではなく、憩いの場にしたい。ずっとかわいがっていきたい」とおっしゃっていました。そして、最近では子どもたちの利用も増えた、とのうれしい報告もいただきました。
 あきらめずに声を上げ、願いをかなえる座間市に変えていくために、市民のみなさんと一緒に私も努力を続けていきます。【星野久美子 記】

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