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改善前=段が不揃いで危険 |
◎使いにくくて危険な階段
座間駅の横を通り立野台を抜けて県道藤沢厚木線までの市道1号線は、とても起伏にとんだ道路です。その周囲の土地も高低差が激しく、とりわけ入谷東4丁目付近はその起伏ゆえに生活道路も勾配が激しくなっています。そして、「幼稚園前」のバス停の横に入谷東4丁目に住む方々が大回りをしなくても市道に近道ができるように生活道路としての「階段」が設置されているのですが、途中から段差が大きくなり、小さな子どもを連れた方や高齢者には大変使いづらい階段でした。転倒し、怪我をした人もいたそうです。
◎市への要望を重ねて
階段を作り変えてほしい、との思いは階段ができた当初からもあったようでしたが、市へ要望を持って行ってもなかなか相手にしてもらえないという状況が続きました。そこで、地域の3自治会が協力して要望を出すことになりました。それは2019年の夏頃で、このころから私星野もみなさんの願いを知り、少しずつかかわるようになりました。地域の住民の署名も集め、陳情の準備もしました。しかし市の対応は、手すりやカーブミラーの増設はしてもなかなか階段そのものの改善には至りませんでした。
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改善後=段が揃って幅も広く、上りやすくて安全 |
◎住民の熱意が市を動かした
しかし、地域みなさんはあきらめませんでした。何度も何度も市役所に足を運び、話し合いを重ねました。そして、少しずつ、状況が変わってきました。市側も住民の要求を受け入れ、改修案を示してきました。そのたびにみんなで検証を行い、受け入れられない時ははっきりと市側にそれを伝え、より良い階段を作るために妥協はしませんでした。
そして、2021年6月、とうとう新しい階段が出来上がりました。実に2年2か月かかりました。いえ、それよりも前から要望はあったのですから、何十年来の要望が実現したのです。一段の高さがすべて同じで幅も広く、とても使いやすい階段に生まれ変わりました。
◎あきらめないことが大切
この階段改善は、地域のみなさんの努力と熱意が実を結んだのだと思います。声を上げることの大切さを私も学ばせていただきました。この運動にかかわったあるご婦人は「ここをただの階段ではなく、憩いの場にしたい。ずっとかわいがっていきたい」とおっしゃっていました。そして、最近では子どもたちの利用も増えた、とのうれしい報告もいただきました。
あきらめずに声を上げ、願いをかなえる座間市に変えていくために、市民のみなさんと一緒に私も努力を続けていきます。【星野久美子 記】 |