2022年3月23日発行 第263号


2022年座間市議会 第1回定例会

 2022年座間市議会第1回定例会が2月17日に開会され、3月23日に閉会します。市政全般に対する一般質問は2月25日、28日、3月1日の3日間にかけて行われました。党市議団は、守谷議員、星野議員が以下の内容で一般質問を行いました。

◇守谷浩一議員
 1.基地対策と平和行政について
 2.座間市の地下水とリニア中央新幹線について

◇星野久美子議員
 1.公共施設附帯駐車場の有料化について
 2.教育行政について





リニア中央新幹線の地下水への影響分析を!

 リニア中央新幹線は、品川〜名古屋間をほぼ地下トンネルで走りますが、JR橋本駅付近の地下に神奈川県駅を建設する計画です。ここは座間市に流れてくる地下水の帯水層の位置にあたり、影響が心配です。私は、2012年3月議会の一般質問でこの問題を取り上げ、今回10回目でした。座間市は、三次元水循環モデルで解析して、地下水位が上昇または低下する範囲は相模原台地の北部の一部に限られると予測しました。座間市に影響ないという予測です。

地下トンネルに沿って地下水の流れが変化する懸念
 地下トンネルは、標高約120mの境川の地下を通り、標高約140mの橋本駅の地下、標高約90mの相模川の地下を通るので、神奈川県駅に向かって上り、神奈川県駅から下りになります。地下トンネルに沿った地下水の流れ(水みち)ができると、座間市に流れてくる地下水が減少しかねない懸念があり、この点について質問しました。環境経済部長から「水みちができる条件がわかれば三次元水循環モデルのシステム改修が可能ですが、条件設定が難しいです」という趣旨の答弁でした。地下水の流れが境川方面と相模川方面になる水みちを設定して、座間の地下水をくみ上げられるか検証すべきです。

地下水の流出で地盤沈下になりかねない懸念
 また、東京外環道の地下工事では2020年10月18日、調布市で地下水流出による陥没事故がありました。座間市でも同様の地盤沈下が起こりかねない問題を取り上げました。環境経済部長から「三次元水循環モデルの解析では地下水位が下がらない予測なので懸念していませんが工事の様子を注視します」という趣旨の答弁でした。地盤沈下は広範囲に及ぶこともあります。
 今後も、この2つの懸念について影響分析を求めたいと思います。【守谷浩一 記】




2022年第一回定例会〜一般質問の報告

 2月25日から3日間、一般質問が行われました。私は初日の一番目でしたが、冒頭「ロシアのプーチン政権によるウクライナへの軍事侵攻に対し、厳しく、満身の怒りを込めて抗議する。戦争は破壊と殺りく以外の何物でもない、絶対にやってはいけないことなのだ」と表明してから質問に入りました。

◎公共施設の駐車場を無料に!
 「公共施設付帯駐車場の有料化について」一般質問を行いました。まず有料化の目的を質したところ、「近隣周辺の環境の変化、適切な管理の必要性から(民間業者に管理をさせるために)有料にする。総合的な判断である」とのことでした。当初の目的としていわれていた【目的外使用の防止】は、有料にすることによってなくすことができるのかとの質問には「有料化することによって一定程度…以下かもしれないが、かなり減らすことができるのではないかと考えている」という曖昧な答弁でした。
 公共施設は市民の財産です。市民から駐車料金を取り、それが民間事業者の収入になることは納得ができません。せめてスカイグリーンパーク及び市民体育館の利用者の駐車場料金は無料にするべきだと求めました。しかし、当局からは「施設利用者の駐車料金を無料にする考えは無い」という答弁でした。そして、業者との契約期間が5年であることから、その時点で改めて総合的に判断していくとのことでした。また、他の公共施設の駐車場も有料になる可能性は、との質問には「総合的に判断して、有料化になる場合もある」との答弁でした。「市民の負担軽減」は判断材料にはならないのでしょうか。「有料化反対」の声を止めるわけにはいかないと改めて思わされる質問になりました。

◎教育行政について〜中学校の新標準服
 2つ目の一般質問項目として、教育行政について@中学校の制服A通学カバンBリモート授業におけるタブレット利用Cリプロダクティブヘルス・ライツ(生殖に関する健康と権利)について4点の質問を行いました。今回は@の中学校の制服(標準服)の内容を報告します。
 2023年4月から座間市内の全中学校の制服が新しくなります。制服が変わることの目的について教育長からは「国籍、宗教、性自認、身体上の理由等により、現在の制服に対し負担を感じる生徒への配慮など、多様性を認めていく時代に対応するデザインへの変更が必要であること等の諸課題にできる限り対応するため、6中学校統一仕様の座間市立中学校標準服(ブレザー型標準服)を定めていくことといたしました。ブレザーのデザインについては、気温差に対応しやすく動きやすい機能的配慮、価格面などの経済的配慮、そして多様性を認めていけるように男女差の少ないデザイン等の導入により、全ての生徒が自分に合った制服の着用を選択できるようにするなどの生徒への配慮を考慮して、検討委員会で決定していきます」との答弁がありました。
 誰もが自分で選択できる、自分らしくいられる座間市の新しい制服。ジェンダー平等の社会へ一歩進んだと感じます。例えば、男女どちらの生徒でも、スカートやズボンを選択でき、ボタンの合わせやリボン・ネクタイも生徒本人が選ぶことができます。制服の違いから、多様性を認め合うこと。素晴らしい取り組みだと考えます。2023年の春が楽しみですね。【星野久美子 記】



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