2022年12月21日発行 第272号 |
2022年座間市議会第4回定例会一般質問 |
座間市議会第4回定例会は11月24日に開会し、12月23日に閉会します。12月2日、5日及び6日には19人の議員が市政全般に対する一般質問を行いました。 守谷浩一議員 星野久美子議員 内容については、随時この市議団ニュースや市民新聞でお知らせしていきます。 本年も大変お世話になりました。来年も平和な年になるようにご一緒に頑張ってまいりましょう。 |
自治体は統一協会と関係を断ち、被害者救済の窓口を |
12月5日の一般質問で、統一協会問題を取り上げました。統一協会とは現在、世界平和統一家庭連合と名称変更されましたが、もともと世界基督教統一神霊協会といい「協」は教えの文字ではなく「協」なので日本共産党では統一協会と表記しています。統一協会は、霊感商法や高額な寄付などで民事訴訟も刑事訴訟も有罪が確定している反社会的カルト集団です。また、統一協会の政治団体である「勝共連合」では次の問題があり、統一協会と自民党は、改憲と反動政治と反共思想でつながり選挙支援を受けるというズブズブの関係です。 @思想新聞による反共デマ宣伝、A統一協会信者が自民党国会議員秘書になり数年後に地方議員へ立候補する、B自民党国会議員と推薦確認書を交わし選挙協力。(推薦確認書の内容;(1)憲法を改正、(2)家庭教育支援法・青少年健全育成法を制定、(3)LGBT問題や同性婚合法化の慎重な扱い、(4)「日韓トンネル」実現を推進、(5)国内外の共産主義勢力の攻勢を阻止←※推薦確認書の文言) これらを示してから、座間市と統一協会の関係はないのか、統一協会被害の対応や相談窓口の設置はどうなっているのか質問しました。市長室長から「関係はありません。今後は慎重に対応します。」との答弁でした。また、佐藤市長から「統一協会と私はなんら関係ありません」とのことでした。また、今年9月に全国的な流れに合わせて被害電話相談を座間市も実施し、これまでも全国霊感商法対策弁護士連絡会など関係機関につないでいることがわかりました。今後も必要な対応を求めて、統一協会の被害を根絶させていきたいです。 |
有機フッ素化合物問題で基地立ち入り調査と血中濃度検査を |
9月議会に続いて今回、米軍キャンプ座間から約1.3kmにあり市内栗原中央一丁目近くで第3水源(地下水)が有機フッ素化合物汚染により取水停止となっていることから、市内汚染の原因解明と対策を求めました。第3水源の取水停止で水不足になる分、宮ケ瀬ダムからの県水を増やして年間約2千万円が市単独負担です。有機フッ素化合物はゴアテックスや泡消火剤などに使われ、調べられるだけでも4700種類あり「PFAS」と総称されます。中でもPFOSとPFOAはどちらもオクタンという炭素が8つあり毒性が強くて免疫力を低下させるので、海外では日本の暫定基準「1リットルあたりPFOSとPFOA合計で50ナノグラム」よりも厳しく設定されています。(1ナノグラム=10億分の1グラム) 今年6月に米軍横須賀基地でPFAS流出が問題となり粒状活性炭フィルターが設置されたこと、同9月に米軍厚木基地でPFAS流出から日米地位協定の壁を越えて立ち入り調査が実施されたことからキャンプ座間でも立ち入り調査すべきではと質問。また、ドイツの血中濃度基準ではPFOSが「1ミリリットルあたり20ナノグラム、PFOAが半分の同10ナノグラム」ですが、沖縄の血中濃度検査では検査に協力した387名中27人がドイツ基準を超えたことを示し、座間市での対策を求めました。市長から「有識者の意見に基づき、まず市内の分布状況を把握する」との答弁でした。上下水道局の公営企業管理者から「汚染原因がわかっても対応を変えない」との答弁でした。世論を高めて、みなさんと一緒に対策を求めていきたいと思います。【守谷浩一 記】 |