座間市議会では今定例会の一般質問において、試験的に「一問一答方式」を取り入れました。一問目は登壇して一括で質問し、一括で答弁を受け、再質問以降はそのまま一括方式で続けるか、一問一答方式にするか、議員が選択できるようになりました。一括方式の場合、質問は再々質問まで、全部で三回までですが、一問一答だと回数は無制限になります。座間市の場合各議員に与えられている質問の持ち時間は60分で、その時間内であれば何度でも質問できます。質問と答弁が整理され、傍聴者にもわかりやすくなったと感じました。そして、納得できる答弁が得られるまで質問を続られることが大きなメリットだと感じました。
今定例会は「質問時間60分+市長部局の答弁時間」との形で行いましたが、第4回定例会では「質問+答弁で90分」という形で試行されます。私は今定例会では一問一答方式を選び、以下3項目について質問を行いました。
◇マイナンバーカードと健康保険証の一体化について
取得が任意であるはずのマイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせ、そのために来年の秋に従来の保険証を廃止しようとしている国の姿勢は問題があることを取り上げました。そして、保険証が廃止された場合に、マイナ保険証を持たない者に送付される予定の【資格確認書】が届かない等の懸念があり、「保険税を払っているのに無保険状態」の人を生み出しかねない危険があることを指摘し、対応を考えるよう求めました。
◇加齢性難聴者への補聴器購入費助成について
加齢とともに現れる聴力の低下。一度失われた感覚細胞を再び元に戻す方法は、現在のところありません。聴力低下により発症が誘起されると考えられるうつ病や認知症についても、補聴器を使用することで進展が抑えられるというデータを報告し、補聴器購入補助の制度を求めました。市長からは「国の研究や近隣の補助制度などの動向を、議員からのご意見を受け止めさせていただきながら注視してまいります」との答弁でした。購入助成が実現するまで、粘り強く求めていきます。
◇JR相模線入谷駅利用者の安全対策について
入谷駅の入り口、幅約1.5メートル、長さ約12メートルは両側が農地ですが、安全対策が何も取られていません。7月には農地から水が溢れ、通路が冠水する事態が起こりました。また、JRが所有する駅前は自転車の停め方が煩雑で、車椅子やベビーカー、白杖利用者にとって安全とはいい難い状況です。入谷駅は県内でも有数の終日無人駅なので、事故があった場合に大変危険です。入り口付近の安全対策を求めたところ、都市部長から「可及的速やかに行う」との答弁がありました。JRとの駅構内についての交渉を求めたところ、「入谷駅は乗降客も少ないので、(JRも)それほど力を入れていない。その中で、どういう方策が取れるか、JRとは協議していきたいと考えます」との答弁でしたが、乗降客が少ないからといって安全対策を怠っていいという理由にはなりません。これからも市民の安全のために入谷駅の改良を求めていきます。【星野久美子 記】
安全対策のない入谷駅入り口付近通路
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