2023年10月18日発行 第283号 |
公共施設は市民の財産〜賛成できない条例改正 |
2023年座間市議会第3回定例会に提出された「座間市立保育所設置条例の一部を改正する条例」は座間市立ちぐさ保育園を廃止するというものです。ちぐさ保育園を廃止する理由として、園舎の老朽化をあげています。そして、公立のままでは受け入れる児童数を増やすことができず、待機児童問題を解決することができないということですが、民間活力の有効利用、民営化が即ち待機児童問題解決につながるのでしょうか。日本共産党は、民間の認可保育園が果たしている積極的な役割を十分認識しています。しかし今、保育士が足らない状況が広く報道されています。特に民間園での保育士確保が難しい状況があります。民間園では、その運営を維持するため、保育士の賃金を低く設定せざるを得ないからです。この状況で保育士が公務員として勤務できる公立保育園をあえて民営化することは、到底理解できません。また、民間保育園は利益優先になることは否めないことや、保育の質の低下、安定した保育の提供等も懸念されます。党市議団は、こどもを中心とした保育を行うためにも公立保育園の存続が必要と考え、条例改正に反対しました。しかし、反対は日本共産党の2議員だけで、賛成多数で条例改正は可決してしまいました。 |
市政報告会のお知らせ |
日時: 2023年11月18日(土)14時〜16時 |
有機フッ素化合物汚染の原因解明・活性炭フィルター設置を |
有機フッ素化合物は4700種類以上あり、その総称はPFASと言われ、ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)などがあります。高濃度だと人体に有害な可能性があり、免疫低下や発ガン性が指摘されています。現在は国内外で製造・使用・輸入が規制されています。日本の暫定基準値は50ナノグラム(ng)/Lですが、2021年10月、飲み水に使う市内の第3水源から有機フッ素化合物(PFOSとPFOAの合計)が100ng/L検出されて取水停止となりました。この問題について本年9月の一般質問で取り上げました。 |
官民一体の朝鮮人虐殺事件は現代につながる問題 |
2023年9月1日は関東大震災から100年でしたが、関東大震災直後、官民一体による朝鮮人らの虐殺事件がありました。「朝鮮人が井戸に毒を入れた」など震災直後、事実無根のデマが流され、軍隊と警察に加え民衆が朝鮮人を虐殺しました。1923年12月に朝鮮の留学生が各地をみて調査、その後、1960年代以降多くの研究者が真相究明、証言含む資料の発掘がされ、追悼と記憶の継承に向けた努力がされています。 |