2024年第一回定例会で、(1)基地行政について(2)全ての子どもが安心できる居場所について(3)小・中学校の女子トイレに生理用品を設置することについて(4)学校体育館へのエアコン設置について、一般質問を行いました。今回は「基地行政について」の質問の要旨と、主な答弁の内容を報告します。
◇土地利用規制法= 重要施設周辺及び国境離島等における土地等の利用状況の調査及び利用の規制等に関する法律」に関し、キャンプ座間が特別注視区域の指定を受けることについて、内閣府から意見を求められたが、何についての意見を求められ、どのように答えたのか。また、周辺住民の意見は聞いたのか等を質しました。当局からは「その内容は、関係地方公共団体が認知されている地域の実情に関する事項として、区域の範囲に係る地理的情報、開発計画、開発行為の情報、その他、区域の外縁設定等の参考となる情報についての調査であり、それに対する意見を求められました。本市の回答は、さきに述べた地理的情報等について回答しているほか、その他の意見として、区域指定後の法運用に当たり、対象となる住民に対して不利益になることや、市民生活に影響を来す場合には、速やかに制度の見直しを図ること、今回の区域指定により特に影響が及ぶ住民に対しては、しっかりと説明会等により周知及び理解を得ることを附帯しています」との答弁でした。
本来、特別注視区域にならないほうが良いと考えますが、今回の質問でそれは市ではどうにもできないということが分かりました。しかし、上記下線部分のような姿勢を持つことはとても大切だと考えます。ここを貫き通してほしいものです。
◇中学校にかかわって=本年1月に東中学校で「職業講話」に自衛隊が参加、また、同月6名の西中生徒が海上自衛隊横須賀教育隊において職業体験をしたとのこと。また、自衛隊のホームページには昨年の10月に中学校の校長会へ自衛隊の方が参加し、話しをしたと記載されています。生徒の将来の職業選択のために講話を聴いたり、職業体験をしたりしたとのことでしょう。しかし、今の国の姿勢として、自衛隊はアメリカと一緒に戦争に行く可能性があるというところを子どもたちが分かっているかどうか。自衛隊が災害救助だけであるならば、すばらしい仕事だと思います。でも、自衛隊のその部隊に配属された場合には戦争につながる可能性があるということを子どもたちにはしっかり伝わっているのかを質しました。教育長からは「しっかりと伝わっていますかということについては、難しいと思いますが、中学生ですので、新聞も読んでいますし、それから、社会科の授業もしておりますし、そういう中で、ある程度、自衛隊の仕事内容については、理解をしているものと思っております」との答弁でした。
社会にはいろいろな仕事があって、子どもたちの選択肢は広いほうが好ましいでしょう。自衛隊も仕事の一つだということですが、実際にはいろいろな危険もあるというところは学校でも教えていってほしいと望むものです。そこから子どもたちの自由で豊かな職業の選択が生まれるはずです。 【星野久美子 記】
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