2007年9月25日発行 第102号
9月議会に「議員定数削減についての陳情」が3本出されています。
その内容は、現在の市会議員26人を24人名に削減、あるいは18名に削減を求めています。
その理由として「議員自らが率先して市民とともに痛みを分ちあうことこそが行政改革の第一歩ではないか・・」さらに「議員定数を削減することにより、(1)議員の少数精鋭化 (2)議論の迅速化 (3)議員が全市的視野を持つようになる (4)政策・主張の明確化 (5)議会費の削減が実現」などです。
地方自治法では人口10万〜20万以下の市は34人と定められていますが、条例で減らすことは出来るとされています。
座間市の場合、30人の議会でしたが、昭和59年に28人に減らされ、平成12年に26人にと削減されました。そのために、28人の時は4常任委員会にそれぞれ7人ずつでしたが、現在、2つの常任委員会では6人しかいません。
審議を深める委員会が、行政側は20人以上もいるほど審議内容が多いのに、議員が6人しかいないという状況の中では議会の機能や権能を発揮し、民意を市政に反映させていくのが難しくなります。
削減理由ではひとつに、行政改革の推進をあげていますが、議員定数は、市政への民意反映という議会制民主主義の基本であり、行政改革の対象では有りません。むしろ地方分権の中で、地方行政を担う地方議員の責務は一層重くなります。議員定数の削減は地方分権に逆行することになります。
第2に、議員の少数精鋭化といっても議員数を減らしたからといってそのようになるとは限りません。
第3に、議会費の削減が出来るというものですが、座間市の場合、一ヶ月の報酬は一人40万4千円、手取りで33万円余、そこから地方税、国保税などを払うと20数万円という状況で、他市に比べても低いものになっています。
また、議会ごとに支払われる費用弁償はすでに廃止しています。
そして、市政調査費(会派の調査費)も月1万5千円で大変低いものです。
第4に、透明性という点では、本会議はもちろん委員会の傍聴も誰でもでき、市民に開かれた議会となっています。
9月議会ではこの陳情は継続審査となりました。
党市議団では現在の議員数26人は法定数34人を下回っており、人口が増加している中では逆に増員することが必要であり、市民の多様な要求にこたえるためにも定数削減に反対であり、陳情が否決されるようみなさんとともに頑張ります。
「米陸軍は、第1軍団前方司令部設立を計画するための移行チームを8月31日創設しました。約30名で構成するがそのうち15人は、現司令部要員が当たる。移行チームは、新司令部の要員等の配置計画を担当する。前方展開司令部の発足により、第1軍団は、日本防衛または、東アジア地域での有事により、迅速で、かつ効果的に展開するための近代的な指揮統制を持つことになる。第1軍団前方司令部設置は数ヶ月以内で完了される予定。」
「現在、キャンプ座間に所在する第9戦域支援コマンドは9月15日に解体される」という内容が8月14日に横浜防衛施設局長、8月31日には在日米陸軍司令部が座間市に来て説明したものである。
これに対して、星野市長は「今回の移行チームが設立されることは、まことに遺憾であり、残念だ。今後とも基地の恒久化解消の方策を粛々と求めていくスタンスに変わりはない」と表明しています。
党議員団は、8月21日「キャンプ座間への米陸軍第1軍団司令部の移転に反対する座間・相模原・周辺市民連絡会」とともに「キャンプ座間への『第1軍団前方在日米陸軍司令部』の移行チームの発足に抗議し、直ちに準備作業中止と退去を求める」という抗議を14団体45人で行いました。
9月議会の中でも、米軍再編と基地強化再編交付金問題などを
とり上げ、国に対して厳しく迫るよう市長に求めたところです。
「座間市の水はおいしい」と市外の方からよく聞かされます。そのおいしさの理由は地下水だからです。
座間は「湧水」で知られているように地下水が豊かです。その地下水を水道に利用しているのです。皆さんの利用している水道水の83%近くが市内の地下水です。残りの17%ほどは県水です。
宮が瀬ダムを神奈川県が造ったとき、共産党市議団は無駄なダムを造るな!と反対をしましたが他の多くの議員は賛成をしました。そのため、座間市は、日量原水で4.1万トンの水量を割り当てられ協定を結びました。
結局ダム工事費を含む高い県水を買うことになりました。しかもこの水量は座間市にとって多すぎ、実際に使っている量は、そのうちの24%です。寒川水系の県水は全く座間市では利用されていませんが県水の合計した水量として協定を結んでいるため県企業庁に基本料金を払わないわけにはいきません。
日本共産党ではダム建設による余分な水を買っているため座間市の水道会計に重くのしかかってきていることを指摘してきています。
昨今ペットボトルの水を買う方が増えてきましたが、蛇口をひねればおいしい水が飲める、こんな贅沢はありません。おいしい水を守り、安定した水を供給するためには今、市民の皆さんに大いに水道水を利用していただくことです。
「座間の水」(芹沢の地下水)をペットボトルにして酒屋さんなどで売っています。
そこで水の質やおいしさに影響のあるもの(栄養分)を比較してみました。
――― ペットボトル表示 ――― | |||
水100に対しての栄養分 | 原産地フランス | ||
ざまの水 | A社の水 | B社の水 | |
エネルギー・たんぱく質 | 0 | 0 | 0 |
カルシューム(mg) | 2.5 | 1.15 | 8.0 |
マグネシウム(mg) | 1.1 | 0.8 | 2.6 |
ナトリウーム(〃) | 0.8 | 1.16 | 0.7 |
カリウーム (〃) | 0.12 | 0.62 | -- |
硬 度 | 100 | 60 | 304 |
今年の市営住宅の募集が終わりました。この募集すべてが待機募集です。いわば「今入居している世帯の転居などで空家になったら、入居できる」ための募集です。現在市営住宅は340戸ありますが、老朽化のため入居させない住宅が40戸ほどあります。
また税の滞納をしている世帯は、なぜ滞納しているのかも確かめず、失格です。単身者は以前、50歳以上なら申し込みが出来ましたが60歳以上に年齢が引き上げられました。そのため公営住宅の高齢化が進み横のつながりが薄れ、コミュニティが取りにくい状況も生まれています。
窓口で審査もしないうちに「入居は無理ですよ」と門前払いをしている例もあり、用紙はもらったが申し込みをしなかった人は250人もいます。
募集件数は73戸でしたが申し込みをしたのは、そんな中でも61世帯ありました。どの世帯も逼迫した状況にあります。
結果は、待機決定世帯は39、待機外17、失格5です。待機決定でも今年度中に入居できるのは6世帯程度です。また今年度入居できなくても来年度、優先的に入居できるわけではありません。このままでは10年たっても入居できません。
貧困と格差が拡大しているもとで、住宅保障は、ちょっとした事故で、貧困に陥ることを防ぐ、セーフティネットの要です。
住宅問題は人権問題です。市営住宅の充実は欠かせません。
市は、今後の建設・住宅管理計画を作成していません。
柏木議員は早急に計画を作成するとともに、老朽化した住宅をリフォームし、待機者をなくすよう市に求めました。
今後も市議団では、市営住宅拡充、増設を求めていきます。