2013年1・2月 第226号 第4回定例会報告特集


市民の目線で建設的提言

市民本位の市政を今年も頑張ります

12月19日 キャンプ座間の司令部設置5年に抗議の申し入れ
12月19日 キャンプ座間の司令部設置5年に抗議の申し入れ
 みなさん、お元気で新年をお迎えになったことと思います。昨年九月の市議会議員選挙では、みなさんからご支援ご協力をいただき、党議員団三議席を確保することができました。市議選の中でうったえた福祉・教育優先、市民生活を守り震災に強いまちづくり、平和で住み良い座間にするために全力で頑張ります。
 師走の総選挙で自公連立の安倍晋三政権が復活・発足しました。党市議団は、国民がその解決を求め、選挙でも争点になった消費税大増税、原発問題、TPPや米軍基地とオスプレイ配備問題、領土紛争など外交問題、憲法改悪反対などに市民のみなさんと力を合わせて運動していく決意です。
 今年の七月には参議院選挙が行われます。我々は政策実現のために全力でたたかいます。また、市政は遠藤市政二期目に入りました。市民本位の市政をめざして、党市議団の役割を果たしていきます。みなさんの御支援御協力をお願いします。



北朝鮮のロケット発射に抗議する決議

採択
北朝鮮は6カ国協議の共同声明に立ち返れ
国際社会は非軍事・外交的手段で解決を

 党市議団提案の「北朝鮮の「ロケット」発射に強く抗議する決議」は、全会一致で可決されました。(無会派一人は退席)
 決議では、昨年12月の北朝鮮の運搬ロケット発射について、「弾道ミサイル技術を利用した発射」の中止を求めた国連安保理決議1874号(2009年6月)に違反する行為であると指摘。
 北朝鮮がミサイル発射の凍結を表明した日朝平壌宣言や、「平和的な方法による朝鮮半島の非核化」が目的の6カ国協議の共同声明に立ち返るよう強く求めています。同時に、国際社会が非軍事・外交的手段に徹しながらこの地域の緊張をこれ以上高めることなく一致した対応で北朝鮮への働きかけ抜本的に強めるよう呼びかけています。




アメリカの未臨界核実験に抗議する決議

採択
核兵器を非合法化する努力を強めるよう
世界各国に呼びかけた34カ国の
共同声明に沿って核兵器廃絶を

 党市議団提案の「アメリカの未臨界核実験に強く抗議する決議」は全会一致で可決されました。
 決議では、昨年12月5日、アメリカが1997年7月以来通算27回目の未臨界核実験を実施したことについて、極めて遺憾であるとしています。
 また、座間市が1957年に市民参加をもって「座間市原水爆禁止協議会」を結成し、1982年に「核兵器廃絶平和都市宣言」をし、55年間、核兵器廃絶と世界恒久平和の実現に向けて地道に根強く運動を展開してきたことを紹介。
 昨年10月22日の国連総会第1委員会における核兵器を非合法化する努力を強めるよう世界各国に呼びかけた34カ国の共同声明に沿って、核兵器廃絶を求めています。




 公職選挙法により、議員個人の年賀状を控えさせていただきますので、ご了承ください。

日本共産党市議団

9月の改選で新しい3人となりました。
役職が変わりました
中沢邦雄

中沢邦雄(団長)

企画総務常任・議会運営委員
議会改革特別委員会委員長
座間市農業委員
座間市都市計画審議会副会長
もりや浩一

もりや浩一

教育市民常任委員会委員長
基地対策特別委員
高座清掃施設組合議員
二ツ塚線建設協議会委員
星野くみ子

星野くみ子

健康福祉常任委員
議会だより編集委員



第4回定例会概要

配備と訓練に多くの国民が反対しているオスプレイ
配備と訓練に多くの国民が反対しているオスプレイ
 第4回定例会は11月29日から12月21日まで開かれました。一般会計および特別会計4会計の補正予算、道路の路線認定、市税に関する条例改正など33件のほか陳情等を審議しました。
 党市議団は、昨年度の決算に対する討論と、議案に対する総括質疑及び討論を中沢議員が行いました。市政全般に対する一般質問は中沢、守谷、星野の各議員が行い、意見書を2本提出し、市民要求実現のために奮闘しました。



一般質問

安全・安心の高齢者福祉を

星野くみ子議員

 超高齢社会の中にある現在の日本。誰もが安心して老後をくらしたいと願う。しかし、年金や医療、介護等問題は山積。本市では2012年10月現在、特別養護老人ホーム入所待機者は400人以上。26年度特養整備の計画について質問し、当局の答弁は「現段階では事業主は決定していない」とのこと。また、介護職員の給与が労働に見合わず低く、人員不足から質の高いサービス提供ができないことを質問し、答弁は「人材確保は不十分と感じている」とのことだが、具体的な解決策は示されなかった。私は施設においても、地域の中の独居高齢者についても、個人の尊厳が守られ、その人らしさを失わず、安全・安心にくらせる様に行政がもっと力を入れるべきだと求めた。



一般質問

即時原発ゼロ/再生可能エネルギー

もりや浩一議員

 福島第1原発事故のあと、原発再稼働なしに電力は足り、脱原発への国民世論の変化が起こる中で、核のゴミの処理方法がない問題からも、再生可能エネルギーの開発がすすめばコストを減らせる可能性からも、原発撤退の政治決断の必要性を主張し、市長の見解を質問しました。市長から「最終的な目標として原発依存脱却は考えるが、即時原発ゼロは無理だと思う」との答弁でした。
 また、神奈川県が県営施設や県補助金をなくそうとしているのは問題だと指摘し、住宅用太陽光発電の補助金を削減しないように座間市から声をあげるべきと求めました。
 その他、雇用相談窓口の新設や、市内の開発等への対応や、ドッグランを市内に設けること等について質問しました。



一般質問

基地・教育・地震防災対策

中沢邦雄議員

1、基地対策―米軍新司令部要員90人、陸上自衛隊中央即応集団司令部要員約280人、施設建設費約54億円、移転費約137億円等キャンプ座間の現状、返還用地利用計画、市営水道の基地への給水、オスプレイ配備問題。
二、教育問題―増え続け社会問題になっている「いじめ問題」について座間市内小中学校の実態と対策、教育委員会の在り方、中学校武道必修化と安全対策、中学校給食の実現などを追及。
三、地震・防災対策―地域防災計画の見直しの内容・備蓄食糧、帰宅困難者対策、水道施設の耐震化対策、富士山などの噴火対策、ゲリラ豪雨対策、竜巻情報。防災マップでの「液状化」の地域指定見直しの進捗状況を追及。




主な議案等に対する各会派の態度




2011年度決算反対の主旨

納税義務がない消費税徴収するな

 座間市は使用料及び手数料などに消費税を課し徴収しているが、その額は11年度1500万円以上になる。地方公共団体には消費税納税義務が無いため県下の市町村で消費税を徴収しているのは座間市だけである。市は徴収した消費税を地域福祉ふれあい基金に積み立て福祉につかってきているが、市民に理解されていない。消費税徴収を中止すべきこと。

防衛省交付金の財政運営の問題

 特定防衛施設周辺整備調整交付金が11年度から年額5850万2千円交付されたが、消防庁舎建設資金の一部としてつかうため基金として銀行に預託しているが建設の総事業費や計画が明確でない状況の元で財政運営上問題があること。

物件費と委託料が増加

 市は職員定数を減らし、人件費を削減してきているが、一方で非正規職員を増やしているので物件費や委託料が過去最高になるなど、経費節減になっていないこと。
 市は11年3月よりセブンイレブンでの住民票や印鑑証明の交付事業を始めたが、1件当たりの交付費用が6万7058円にもなり、費用対効果に問題があること。

事故繰越・超過負担の問題

 土木(道路)事業で事故繰越の理由が、大震災で資材が入手できなかったとしているが問題があること。国庫支出金の7億円の超過負担の解消、基地交付金の増額を国に強く求めること等々。




小中学校のエアコン設置

事業予算の厳正執行を求める

 昨年の第4回定例会にて、小・中学校普通教室等空調整備事業における債務負担行為補正の議案がありました。質疑を通して、空調機(エアコン)のための受変電設備の新設工事をすること、全小学校と座間中・西中以外の中学校にある温風暖房機を老朽化のため撤去すること、送風機は空気循環できるのでそのまま活用することなどの見解が示されました。
 市は、2011年度予算の段階では、受変電設備の増設という対応で考えていて、リース料のみを予算計上しましたが、実際には受変電設備の新設が必要であることがわかったとのことです。
 党市議団は、問題点を指摘するとともに、空調整備事業予算の厳正執行を求めて、同議案に賛成しました。