2017年4・5月 | 第242号 | 議会報告特集 |
2017年度座間市予算法人市民税大幅減
座間市の17年度予算は、一般会計が412億6876万2千円と対前年度比0・4%減で5年ぶりのマイナス編成だが、予算規模としては昨年に続いて歴代2番目です。市民一人当たりにすると31万9831円で県下16市中昨年と同じ11番目です。歳入の44・5%を占める市税は183億4959万4千円で対前年度比マイナス1・8%で、これは市内に事業所を構える日産自動車の業績後退が影響し、法人市民税が35%落ち込んだためです。予算規模としては歴代4番目ですが、市民一人当たりにすると14万2209円で県下16市中昨年と同じ14番目です。地方交付税の2・1%減をはじめ国県からの交付金が軒並み減額の一方、扶助費が116億8206万3千円と歳出全体の3割を占め、消防庁舎の新設費15億1901万円が反映されて建設事業費が36億6497万円で7・8%と膨らみました。財源は、30億8千万円の市債を発行するほか、財政調整基金から前年度より倍増の8億円余りを繰入れて対応する予算となっています。消防新庁舎はキャンプ座間の返還地に昨年から建設していて今秋完成予定です。歳出では、党市議団が要望していた住宅リフォーム助成事業継続と店舗リニューアル助成事業費は新たに予算化されましたが、小児医療費助成の拡充はされませんでした。 |
「覚書の見直しを求める決議」を強行可決基地の市是を崩すもの、党は反対3月24日、最終本会議に「在日米陸軍司令部キャンプ座間の自衛隊一部使用に関する覚書の見直しと新たな覚書の締結を求める決議」を採択するよう自民いさま、公明、大志、明進が求め、共産党などの反対を押し切り多数で強行しました。見直しを求める覚書とは、昭和46年6月25日に横浜防衛局長と座間町長との間で締結されたもので、新たな覚書の締結を求める決議の提案理由は、締結から45年が経過し、覚書と実態との間に大きな乖離が生じている、本市を取り巻く社会情勢及び自衛隊に対する国民の意識もしかりであるというものでした。しかし、覚書を締結した背景は、昭和45年、防衛庁によるキャンプ座間への陸上自衛隊施設部隊の一部(約300名)を移駐させ、米軍と共同使用するもので、防衛庁が米軍当局に基地の共同使用を申し入れたことでした。当時の座間町では、キャンプ座間は町の一等地に62ヘクタールに及ぶ面積を占めており、町づくりの障害になっているだけでなく、昭和12年の陸軍士官学校開設以来、基地の負担と犠牲を33年間強いられてきたとし、米軍の縮小撤退後の跡地を有効活用すべく跡地利用計画の策定を進めている折りに、自衛隊の共同使用を認めたら基地の恒久化につながるとして町議会も含め町ぐるみの反対を表明。これに対して、横浜防衛局長が基地縮小について最大限の努力するなど座間町の要望を13条に亘る覚書と3条に亘る確認書に示し、これを町長が受け入れ締結したものです。市はこの覚書を元に以来「基地の整理・縮小・返還」を市是としてきたのです。それを一遍の決議で覆そうとするなどは許されるものではありません。討論を行い反対したのは共産党と会派に属さない3人の議員でした。 新規・拡充された事業(抜粋) ◇地域少子化対策推進事業費 |
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第1回定例会概要 第1回定例会は2月23日から3月24日まで開かれました。議案は、17年度一般会計及び国保等の3特別会計予算、座間市上下水道事業会計予算、など26件、陳情1件を審議しました。 北朝鮮問題は外交力で解決を採択北朝鮮の核実験やミサイル発射について抗議するとともに六カ国協議共同声明に立ち返り、外交努力で問題解決を求めた決議を党市議団と自民いさまで共同提出、全会一致で可決しました。 安心して働けるルールを不採択党市議団は「ホワイトカラー・イグゼンプション」や「解雇の金銭解決制度」などの議論は、国民生活の安定や経済の好循環に逆行と指摘して、雇用・労働政策は、国際労働機関の三者構成原則に基づき労働者代表委員、使用者代表委員、公益代表委員の三者で議論するよう求める「安心して働くことができるルールを求める意見書」を提出しました。賛成が共産、大志、無会派の8人で、反対が自民いさま、公明、明進の13人で否決されました。 防災備蓄倉庫として生まれ変わる消防庁舎 20年前に耐震補強工事をした現在の消防庁舎。 |
新年度予算の評価について中沢邦雄議員2017年度の予算総額(一般会計、特別会計、企業会計の各予算合計)は749億5671万9千円で、対前年度比0・3%プラス、予算規模では8年連続歴代最大を続けています。一般会計予算は、412億6876万2千円で対前年度比マイナス0・4%ですが、予算規模としては昨年に続いて歴代2番目です。一般会計の中核財源である市税総額は183億4959万4千円で、対前年度比マイナス1・8%、予算規模としては歴代4番目です。新年度予算の評価について市長に質疑しました。市長は「総額は今回は増え、一般会計は減っているという前提ですが実質的には前年度に比べ増額で積極的な予算編成ができたと思います。」と答弁しました。
移住・定住の促進をもりや浩一議員 若者移住者へ海老名市は家賃補助、栃木市は子ども1人につき10万円支給を例に、妊婦健診補助や小児医療費無料制度が近隣より低い座間の制度拡充と移住・定住促進施策を質問。市長から「遅れている部分、逆に卓越する部分あり、全体のバランスで考える」との答弁でした。
本気の核兵器廃絶に向けて星野くみ子議員1、核兵器廃絶と平和行政について=国連において、核兵器禁止条約締結に向けた交渉がいよいよ始まる。座間市は原水爆禁止協議会を持つ数少ない地方自治体であり、その首長である市長に核兵器を本気で廃絶するための姿勢を質した。また、「ヒバクシャ国際署名」を市として取り組むよう求めた。 |