2021年度座間市一般会計予算
―公立保育園の耐震診断問題などがあり反対―
一般会計予算額は413億505万7千円、対前年度比で0・7%減額でした。党市議団は、予算に反対しましたが主な理由は次の通りです。
1点目、小児医療費助成制度の対象が中学卒業までで所得制限つきです。所得制限を撤廃するための追加費用は約8900万円とのことで、できるだけ早く所得制限なしの医療費無料化を実現すべきです。
2点目、税や保険料の徴収強化と社会保障の給付削減の狙いがあるマイナンバー制度関連予算です。
3点目、ちぐさ保育園と緑ケ丘保育園の耐震診断について予算措置されていない点です。先に耐震診断された東原保育園はその結果震度6強の揺れで倒壊の危険性があるということで、現在対応が進んでいます。1970年開設の東原保育園よりも古い1967年開設のちぐさ保育園と1969年開設の緑ケ丘保育園の耐震診断を予算措置すべきです。
4点目、非正規保育士の雇用を確保できず、一部の保育園で0歳児保育を受け入れられない問題が発生していますが、非正規でなく正規保育士を雇用すべきです。
5点目、市制施行50周年記念事業の一環で、ベートーベンの交響曲第9番の合唱を予定していることがわかりました。新型コロナ感染症対策の観点から再検討を求めました。
6点目、市庁舎と市民文化会館と市民体育館のESCO事業は、民間活力導入による財政的メリットがあるとのことですが、事業者に支払うサービス料のほうが水光熱費の削減分よりも多いという問題があります。
以上のことから、反対しました。
希望をつないだ採決結果
国に対し「加齢性難聴者の補聴器購入に公的助成を求める意見書」の提出を求める陳情が出されましたが、常任委員会の採決時には3対3の可否同数になり、委員長の「否」により不採択となりました。しかし、閉会日の本会議で賛成12(共産2・公明4・大志4・沖永議員・須崎議員)、反対9(自民い7・安海議員・長瀬議員)の賛成多数で採択となりました。委員会で不採択、本会議で採択という結果は稀ですが、最後まで諦めないことが大切です。
新規・拡充された主な事業
生きがいセンター機能が移転してくるリサイクルプラザ |
◆生きがいセンター移転整備事業費(生きがいセンター機能をリサイクルプラザへ移転・新規) 490万円
◆児童発達支援センター整備事業費(児童発達支援センター設置に向け移転予定地の生きがいセンターの増改築工事の設計・新規) 1209万円
◆保育所大規模修繕事業費(東原保育園の解体工事の設計・新規) 432万円
◆コミュニティ・スクール推進事業費(2022年度の市内全小中学校への学校運営協議会設置に向けて準備・新規) 49万円
◆小学校情報教育環境整備事業費(2020年度に整備した学習用端末等を活用した教育・拡充) 1億8830万円
◆中学校情報教育環境整備事業費(同上、拡充) 1億966万円
◆都市マスタープラン改定事業費(新規) 1305万円
◆環境基本計画策定事業費(新規) 372万円
◆シティプロモーション管理経費(市制施行50周年に伴う記念誌と市の魅力を発信するシティプロモーション動画・拡充) 447万円
◆生ごみ減量化推進事業費(生ごみ処理機の購入補助、継続) 340万円
◆予防接種事業費(コロナ対策でBCG予防接種を集団接種から個別接種に変更など・継続) 3億7279万円
◆災害対策経費(避難所における停電時の案内などバッテリー式発光案内等看板など・継続) 1333万円 |