2022年7・8月 第262号 第2回定例会・第1回臨時会報告特集


10月から来年3月

水道料金20%減免

日本共産党の提案実る

◎水道料金減免を求めた6月の一般質問
 今回の水道料金減免は日本共産党座間市議団の提案でした。本年第2回定例会の6月2日の一般質問で守谷市議が「物価高騰からくらしと営業を守るため、地方創生臨時交付金を活用して、国民健康保険税、介護保険料、水道料金、下水道料金の減免をすべきでは」と質問しました。市長からは「事業実施の可否も含めて検討したい」という趣旨の答弁がありました。
 そして7月6日、座間市議会本年第1回臨時会が開催されました。2億5261万2千円をかけてプレミアム付商品券事業を行うことと、1億9424万円をかけて水道料金の減免を行うための補正予算の2議案が提案されました。市民の願いが実現しました。

◎水道料金減免は今年10月から来年3月まで
 水道料金の減免期間は10月から来年3月までの半年間で、基本料金と従量料金の合計額を20%減免します。近年の水道料金収入の決算額が約18億円で、半年分の20%減免で約1億8千万円かかります。加えて約770万円かけて料金システムの改修委託料と約230万円の広報費用とのことです。

◎基金取崩したあと地方創生臨時交付金を活用
 国は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に、物価高騰対応分を創設しました。座間市には、2021年度補正予算分と2022年度予備費分で合計3億3259万8000円が交付限度額となっています。また、何にでもつかえる財政調整基金はまだ約16億円もあります。今後も、市民生活の向上を求めてがんばります。


インボイス中止・個人情報保護 不採択

 本定例会に、「消費税インボイス制度の導入中止を求める意見書の提出を求める陳情」がありました。全国の売上1千万円未満の中小業者が消費税を支払うことになる問題を指摘し、党市議団は賛成しましたが、賛成少数で不採択でした。
 「個人情報保護を後退させない自治体の取組を望む陳情」は、国の個人情報保護法改正で本人外収集の制限がなくなり、市が自主性及び自立性を持って個人情報保護施策を継続すべきとして党市議団は賛成しましたが、賛成少数で不採択でした。


海の日を戦争記念日7・20にするな

 「国民の祝日「海の日」を7月20日に固定化する意見書の提出を求める陳情」が出され、党市議団は、戦争中の記念日である問題と、月曜祝日で3連休にできた方が良いと指摘して反対しましたが、賛成多数で採択となりました。


切実な願いに寄り添う意見書 不採択

介護保険料滞納の罰則の見直しを
 党市議団が提案した「介護保険料における滞納の罰則の見直しと低所得者の負担軽減を求める意見書」は、介護保険料の滞納で介護サービスが一度全額負担となる切実な問題を指摘、低所得者の保険料負担軽減を求めた内容ですが、賛成少数で不採択でした。

企業団体献金・政治資金パーティー全面禁止を
 同じく党市議団の「企業団体献金及び政治資金パーティーの全面禁止を求める意見書」は、政治が金の力で歪められないよう求めた内容ですが、賛成少数で不採択でした。

有機フッ素化合物汚染の対策を
 また、無会派の沖永議員が提案して党市議団も賛同した「有機フッ素化合物汚染に関する意見書」は、座間だけでなく全国の基地での有機フッ素化合物の実態調査などを求めた内容ですが、賛成少数で不採択でした。

※賛否態度は表決結果をご覧ください。





緑ケ丘保育園の移転予定地
(奥は座間中学校)



暑中お見舞い申し上げます

 公職選挙法により議員個人の暑中見舞いは出せませんのでご了承ください。




日本共産党市議団

もりや浩一

もりや浩一(団長)

都市環境常任委員
議会運営委員
広域大和斎場組合議会議員
都市計画審議会委員
二ツ塚線建設協議会委員
星野くみ子

星野くみ子

企画総務常任委員会副委員長
議会だより編集委員
議会報告会開催委員会副委員長
高座清掃施設組合議会議員



第2回定例会・第1回臨時会概要 市民要求実現へ

 2022年度第2回定例会は、5月24日から6月22日まで開かれました。議案は、2022年度一般会計補正予算が2件、国保会計補正予算1件、財産の取得2件、専決処分承認2件、報告5件と陳情6件を審議しました。日本共産党市議団は、議案に対する総括質疑と討論を星野議員が行い、一般質問には守谷、星野両議員が立って、意見書2本を提出し、市民要求実現のために奮闘しました。第1回臨時会は7月6日に開かれ、一般会計補正予算1件、水道事業会計補正予算1件を審議し、議案に対する総括質疑と討論を守谷議員が行いました。




国のシステム標準化ならば国からの補助があるべき

 国のシステム標準化への対応として現在使っているシステムのリース期間を短縮するために、戸籍住民基本台帳関係システム事業費213万3千円が発生します。この費用に対して国からの補助はあるのか質しました。また、システム変更の際に国からの補助が得られるか質しました。
 市民部長からは「賃貸借契約は現行のシステムの更新で、国からの補助はありません。新システム導入の際は、地方公共団体情報システムの標準化に関する法律の中にも規定がございますので、財政的な支援がなされるものと理解しております」との答弁がありました。国の都合によってシステム変更などに生じる費用は国が賄うべきです。市民のくらしに最も近いところにある地方行政が国の動向に左右されて市民生活に影響があることは許されないことです。




写真
今年度に大規模修繕予定の
相模が丘コミュニティセンター



一般会計と国保会計の各補正予算に賛成

 戸籍住民基本台帳関係システム事業費の213万3千円は、国による戸籍に関する事務の標準化に対応した新しいシステムの導入時期に合わせてリース期間を短縮することによる費用の計上です。国のシステムの標準化とは、各地方公共団体の情報システムによる処理の内容を共通化し、かつ統一的な基準に適合する情報システムを利用して処理することが住民の利便性の向上及び地方公共団体の行政運営の効率化に寄与することを目的として実施される、とのことですが、新システム導入にかかる費用はしっかりと国に求めていくよう、申し添え賛意を表します。
 座間市国保会計補正予算、295万1千円は傷病手当金で、新型コロナウイルス感染症にり患した被用者に対する給付で、期間が延長されたことによる補正です。コロナ禍で、生活が苦しいうえに新型コロナウイルス感染症にかかってしまった働く人々を救済するものですから、賛意を表しますが、こういった制度を被用者だけでなく、個人事業者等の救済にも当てるべきです。また、申請期間が2年であり、この間周知不足によって、り患したけれど申請をしていない人々にもしっかりと周知をしていくように申し添えて賛成します。




一般質問

就学援助で卒業アルバム代支給を

もりや浩一議員

 座間市の就学援助制度では、生活保護費の1・3倍を収入基準として児童・生徒に支援しています。物価高騰の下で卒業アルバムを購入できなくなる子が生まれかねないと指摘し、就学援助の費目で卒業アルバム代を支給すべきと質問しました。教育部長から「就学援助の改善は周辺市の状況見て検討します。卒業アルバム代は小学校で上限1万1千円、児童数105人、計115万5千円です。中学校で上限8800円、生徒数137人、計122万3200円です」との答弁でした。
 また、コロナ給付金を一時的な収入として公営住宅の家賃値上げ回避、有機フッ素化合物の基準値超過の原因解明、市民体育館駐車場の有料化撤回、座間総合病院の駐車場代値下げ、公務職場を含めたケア労働者の賃上げなどを求めました。



一般質問

子育て支援の強化、トイレの改善を求める

星野久美子議員

(1)子育て支援について〜市民から寄せられた様々な問題について改善を求めて質問しました。@子育て支援センターについてA小児医療費助成についてB給食費についてC保育園のおむつ持ち帰りについてD子育ての孤立化・虐待を防ぐために父親の育児参加にもつながる点も考慮し質問をしました。
(2)公共施設のトイレのさらなる改善について〜@男性トイレにおむつ交換台の配置をA男性トイレにサニタリーボックス(汚物入れ)の設置をBおむつを持ち帰らなくてよい制度の実現をC学校や公共施設の女性トイレに生理用品の配置を求めました。議会後、市役所地下1階から2階までの男性トイレにサニタリーボックスの設置が6月から実施されることになりました。




2022年第2回定例会・臨時会 主な表決結果