2005年7月 第198号 2005年6月議会報告特集


日米親善盆おどり
共催取りやめ

 恒例になっていた日米親善盆おどりについて、市長は4月に共催を取りやめると発表し、6月議会で22万円の予算の削減を決めました。
 当初から党市議団は予算計上に強く反対してきたものです。
 座間市連絡協議会(会長星野市長)では、基地問題に理解を深めるために、講演会を開催したり、キャンプ座間へ米軍司令部移転にともなう基地強化に反対の署名6万筆を防衛庁、外務省に提出してきました。引き続き、ポスターを新しく作成したり、公用車にステッカーを貼るなどして市民の盛り上がりを強めています。




とんでもない! 騒音区域の縮小

 厚木基地の航空機騒音に関し、防衛施設庁は騒音区域の見直し案を示してきました。それによると座間市では8,000世帯が対象区域から外されるということになります。もしこれが実施されれば、クーラーが壊れたときや建て替え時に助成が受けられなくなります。
 NLPだけが爆音被害ではなく、エンジン出力を35%増強したスーパーホーネットの配備によってNLP以外の昼間の爆音がとてもうるさく、被害の範囲は広がっています。対象区域の縮小はとんでもありません。
 党市議団は、引き続き縮小に反対するとともに、騒音の大本である横須賀の空母の母港を返上する戦いを市民のみなさんと力を合わせて頑張ります。



企業等の支援措置条例
調整区域除外の修正案
党市議団共同提出

 座間市は「企業等の新たな企業投資の促進のための支援措置に関する条例」を6月議会に提出しました。その内容は、企業等が行う新たな企業投資をもって本市の産業基盤の確立と雇用の機会拡大につながる事業に対し、支援措置を講ずるとしています。具体的には市内に進出する企業に対し税を減免したり、市民の雇用に奨励金を支給するというものです。しかし、その対象地域に工業地域だけでなく、開発を抑制する市街化調整区域が含まれていたので、この区域を除くよう修正案を市民連合らと共に提出しましたが、修正案否決、原案を多数で可決しました。




共産党市議団提出
中学校完全給食を求める決議
政和会・市民ク・公明・ネットが否決

 座間市の中学校給食はミルク給食にとどまっており、保護者から完全給食の強い要望が出されています。教育長は「家庭でつくる愛情弁当」が大切であるとして、完全給食は実施しないとしています。そして、弁当の持参できない生徒のために試行と称して業者に弁当を販売させています。そこで党市議団は「完全給食実施の具体的取り組みを強く求める決議」を6月20日の本会議に提出しました。決議に賛成したのは共産3人、自民明政2人、市民連合2人、無会派1人の計8人。
 反対したのは政和会8人、市政ク3人、公明1人、ネット1人の計13人。退場(棄権)は公明3人、市政ク1人の4人。決議を否決した会派と議員の責任は重大です。




日本共産党市議団
中澤 邦雄 中澤 邦雄
議員団長・農業委員
教育福祉常任委員
都市計画審議会委員
菊川 ユリ子 菊川 ユリ子
市民経済常任委員長
議会運営委員
高座清掃施設組合議員
柏木 育子 柏木 育子
総務常任委員
基地対策特別委員
議会だより編集委員長




市民要求実現に力を合わせて

6月議会の概要

 座間市議会第2回定例会は5月30日から6月20日までの会期で開かれました。議案は一般会計補正予算など10件(党と市民連合などの共同修正案を含む)、補正予算の専決処分1件、人事案件5件、公社や財団などの報告6件のほか請願、陳情を審議しました。党議員団は、議案に対する総括質疑、専決処分の質疑、討論は中沢議員が、報告に対する質疑は菊川議員が行いました。市政全般に対する一般質問は全体で15人でしたが、党は柏木、菊川、中沢の3人の議員が別項のとおりそろって行い、市民要求実現に奮闘しました。




基地・防災・安全対策
菊川ゆり子議員
一般質問

基地対策
(1)第一軍団司令部の座間移転の方向を決める日程は7〜9月とされており、一刻の猶予もない中で「移転反対」の市民の声を直接米本国に届けるため代表団派遣を。
(2)移転反対の声を国内外に示すためにも「移転反対の一致点で市民集会」の開催を。
(3)この時期にこそ腰をすえ基地の全面返還の運動を取り組むべき。
(4)防音工事区域の縮小について、縮小より拡大を求めよ。

防災対策
阪神淡路大震災、新潟中越地震などの教訓を行政に生かし、現在ある「地域防災計画」の見直し、「自主防災組織の組織率を上げる」「マンション対策」「公共施設の耐震検査の実施」など具体的な事例を示し、実現を求めました。

道路問題
(1)15号線小池地域の歩道が途切れている部分をきちんと確保を。(2)辰街道の歩道の段差を改修し歩行者の安全対策をはかるよう求めました。



介護保険、教科書採択など
柏木育子議員
一般質問

 5月10日、介護保険法案が衆議院を通過。保険料は、基準額を現行の全国平均3,300円を2006年の改定で30%増の4,300円に、2009年度見直しで5,100円になるとしている。社会保障の原則は、負担は能力に応じて給付は平等に、が原則。所得比例にするよう国に要請を。通所介護事業が現状は、月に2〜3回で時間も2時間。これを充実させること。介護報酬の引き上げを、などを求めました。教育問題では06年度から使用される中学校教科書の採択にあたり、21世紀を生きる子どもたちが歴史の真実を知り、その反省の上にある、日本国憲法に誇りを持つことの大切さと、太平洋戦争で日本がアジア各国の人々に多くの苦しみをもたらしたことを教育長はどう考えるかを問い、学校教育で平和教育をどのように位置づけているのかなどを質問しました。



教育行政の前進のために
中沢邦雄議員
一般質問

◎30人学級や少人数学級は全国的に実施され、その効果も出ている。座間市も30人学級の実現を急ぐべきだ。
◎中学校給食の実施を。中学生を取り巻く食の環境は悪化の一途。完全給食の実施を親子方式を含め検討すべきだ。
◎学校施設と教育予算。トイレなど学校施設の改善が不十分なのに予算を減額と追及。
◎特別支援教育の充実。軽度発達障害児に対する人的な対策を要求。
◎学校用務員の業務委託に伴なう派遣人材の研修を十分行うこと。
◎修学旅行費の明朗性。修学旅行は各学校で委員会をつくって実施されているが、その費用は合理的明朗性が必要。
◎施設改善の発注工事が随意契約のため、特定業者に片寄っているので公正で競争性のある契約の改善に。
◎さがみ野地区市道13号線歩道設置工事。
 この改修工事は海老名市側の歩道設置が先決である。海老名市との交渉を市長に求める。



地方分権、容器包装リサイクル
共産党提案の意見書を可決

 座間市議会は6月20日、国と政府に対して、「真の地方分権改革の実現に関する意見書」や「容器包装リサイクル法の処理経費の自治体負担の軽減を強く求める意見書」を全会一致で可決しました。両意見書は、日本共産党市議団が提案したものです。容器包装リサイクル法に関する意見書では、費用負担が大きい分別収集・選別・保管を市町村が担っているため、各市町村の財政を圧迫しているとして、「回収費用についても事業者の負担を求め、自治体の負担の軽減を強く求め」ています。真の地方分権改革の実現に関する意見書では、「三位一体の改革について」の政府・与党合意の税源移譲議案に対し、「多くの課題が先送りされ、真の地方分権改革とは言えない」とのべ、おおむね3兆円規模の税源移譲を確実に実現すること、生活保護費負担金の最終的な取り扱いは「国と地方の協議の場」で協議・決定することなどを求めています。