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座間市民新聞 2024年1・2月 第268号 第4回定例会議会報告特集

命と暮らしを守り平和で住みよい座間市を
党市議団が予算要望書を提出

新しい年を迎えました。元日の能登半島地震で亡くなられた方々に心から哀悼の意を表するとともに、被災された方々に心からお見舞いを申し上げます。

党市議団は、昨年12月25日に佐藤弥斗座間市長に2024年度予算要望書を提出し、懇談しました。予算要望書は、党市議団に寄せられた市民の声をまとめたものです。住民福祉優先の市政を実現するために、医療・介護、子育て支援、教育、災害対策、基地対策、中小企業支援、農業振興、環境対策、都市環境整備など10本柱の471項目に及んでいます。特に、学校給食の無償化、学校の女子トイレに生理用品の設置、病児・病後時保育施設の拡充、加齢性難聴者への補聴器購入助成制度、介護現場の処遇改善、マイナ保険証の強制を行わないことなどを要望しました。

佐藤市長からは「いただいた要望をできるだけ実現したい」とのことでした。今後も、命と暮らしを守り、平和で住みよい座間市を求めていきます。

2024年度予算要望書を市長に提出

2024年度予算要望書を市長に提出

 

ガザ地区での人道的休戦を 採択

今定例会に会派に属さない議員から提出された決議「パレスチナ自治区ガザ地区における人道的休戦を求める決議」は党市議団も賛同者に名を連ね、全会一致で採択されました。昨年10月の国連総会で採択された人道目的での休戦決議の早急かつ完全な履行を求める内容です。

 

政治資金規正法違反疑惑の解明を 採択

党市議団が提案した「政治資金規正法違反疑惑の徹底解明を求める意見書」は、全会一致で採択されました。自民党の政治資金収支報告書への不記載は、多数かつ多額になるとみられ、政治と金の構造的問題として国民の政治不信は高まっていると指摘し、疑惑の徹底解明を求める内容です。

 

企業・団体献金の全面禁止を 不採択

政治資金規正法は、1回につき20万円を超えるパーティー券収入があった場合、支払者の氏名や金額を記載するよう義務付けていますが、自民党は販売ノルマを超えて売った分を政治資金収支報告書に記載しないまま議員側に還流させていた疑いがあります。パーティー券購入も含めて企業・団体献金の禁止を求める意見書を党市議団は提案しましたが、不採択でした。

 

オスプレイ墜落事故の原因解明を 不採択

昨年11月29日に鹿児島県屋久島沖でオスプレイの墜落事故がありました。墜落事故の原因を明らかにし、航空法を米軍に適用、陸上自衛隊へのオスプレイ導入の中止かつ撤去を求める意見書を党市議団は提案しましたが、不採択でした。

 

切実な要望・市民の願いの陳情

今定例会で下記の陳情について党市議団は賛成しましたが、賛成少数により全て不採択となりました。(詳細は表決結果をご覧ください)

○学校施設整備促進及び小田急相模原駅前歩行者用デッキ(ペデストリアンデッキ)建設中止を求める要望に関する陳情

○国に対し、適格請求書等保存方式(インボイス制度)の延期、見直しを求める意見書を提出することを求める陳情

○公園のトイレ照明について改善を求める陳情

〇国に対し、インボイス制度の実施延期を求める意見書の提出を求める陳情

○最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の提出を求める陳情

○安全・安心の医療・介護実現のため、人員増と処遇改善を求める陳情

○介護保険制度の改善及び介護従事者の処遇改善を求める陳情

○国民の命と健康を守るため、政府の責任で医療・介護施設への支援を拡充し、全てのケア労働者の賃上げや人員増を求める意見書の提出を求める陳情

○健康保険証廃止の中止などを求める陳情

○学校給食において、極力栄養素を壊さない殺菌(パスチャライズド殺菌)製法によるビン容器の牛乳にすることを求める陳情

○脱源発、脱炭素と再生可能エネルギーへのエネルギー転換の加速を求める意見書の提出を求める陳情

 

第4回定例会概要 市民要求実現へ奮闘

2023年第4回定例会は、11月21日から12月20日まで開かれました。議案は、2023年度一般会計補正予算3件、事業会計補正予算5件、条例改正7件、損害賠償額を定めることについて1件、市道路線の認定1件、監査委員の選任1件、と陳情11件を審議しました。日本共産党市議団は、議案に対する総括質疑と討論を星野議員が行い、一般質問には守谷、星野両議員が立ち、意見書を3本提出し、市民要求実現のために奮闘しました。

 

一般会計補正、一定の評価

第4回定例会では一般会計の補正予算が3件出され、党市議団はそれぞれの議案に対し賛成しました。

議案第84号では新たな公設民営の待機用児童ホームの整備費が計上され、2027年に小学校に本体が移設する時には、本体、待機用共に児童一人当たりの専用面積が国の基準である1.65㎡となる予定です。現在の座間市の条例では、面積は1.3㎡であり、他の児童ホームでは、狭い中で生活せざるを得ない児童たちがいます。現時点での条例改正が困難であるとしても、改善に向け対策を図ることを求め賛意を表しました。

議案第99号は住民税非課税世帯に対し国から「物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金」として7万円の交付をされるものですが、当局の尽力で年内支給が可能となったことを評価しました。討論では同交付金の対象外の市民も生活困窮にあることを指摘し、より一層全ての市民に寄り添う座間市にしてほしいと言及しました。

 議案第100号は学校給食運営管理事業費として、小学校給食における食材価格高騰分について、保護者負担を求めずに公費で補填する、というもので、概ね妥当と評価し賛成しました。

 

波乱の職員定数条例が可決!

座間市は人口1万人あたりの職員数が県内で最も少なく、この条例改正は職員定数の上限を903人から961人にするというもの。企画総務常任委員会採決では、賛成2反対4で否決されました。その後、自民いさまと大志会から修正案が提出され、最終日の本会議で採決されることになっていましたが、修正案に賛成できない大志会のメンバーが脱会の意思を示したことにより急遽修正案が撤回されました。定例会最終日には松橋議員が会派に属さない議員となり、本条例改正案は賛成11(共産2,公明4,無会5)反対9(自民いさま7,大志2)退席1、賛成多数で可決されました。党市議団は職員定数を増やすことは職員自身にとっても、また、市民サービスの向上という点からも、脇に置いておくことはできない問題であることから賛成しました。

 

一般質問
活性炭フィルターの設置を
もりや浩一議員

発がん性が懸念される有機フッ素化合物が市内第3水源から国の暫定基準値を超えて検出され、その原因解明等を2022年3月議会から毎回求めています。今回は、同様の汚染が出た岐阜県の各務原市で約5千万円かけて活性炭フィルター設置などの対策をしたことを紹介、座間市でも同様の対策を求めました。上下水道局長から「活性炭フィルターの効果を試す実験途中であり、結果をみて有効であるのか検討したい」という答弁でした。

また、公立保育園の保育士不足を指摘し、保育士採用年齢を40歳より拡大すること、有機フッ素化合物汚染の地下水調査地点の増加、確実な予測を待たずに予防的に対応するという予防原則に基づく血中濃度検査などを求めました。

 

一般質問
諦めず、市民の声を届ける質問をしていきます
星野久美子議員

本定例会において次の項目について一般質問を行いました。

1、ナラ枯れ予防対策について①問題点②第2次座間市環境基本計画の中での位置づけ③前年度の伐採本数④その費用⑤今年度確認されている被害⑥予防策⑦「県及び市民ボランティア団体と連携及び協力」⑧ペットボトルトラップの効果⑨ペットボトル収集に取り組んではどうか

2、加齢性難聴者への補聴器購入費助成について①本市独自の高齢者施策②過去5年で終了した高齢者施策③廃止された事業の年間事業費④国から示されたものはあるか⑤助成制度創設を求める市民の声を市長はどう受け止めるか⑥補聴器購入費助成制度を作ってほしいが見解を。これからも諦めず、制度創設を求めていきます。

 

2023年第4回定例会 主な表決結果